幼い頃に遊廓に売られ、沖縄戦を生き抜きアメリカへ。
どんな過酷な境遇の中でも希望を持ち続け、画家として
活躍した正子・ロビンズ・サマーズさんを、
ドキュメンタリー、直筆絵画、パネルで紹介しました。
また、沖縄をテーマにリレートークを行いました。

*****************************
期間◆2017年11/20(月)~25(土)
会場◆東京YWCA武蔵野センター
来場者◆143名
主催◆公益財団法人東京YWCA 平和と人権事業部
企画・実施◆東京YWCAむさしの平和チーム
協力◆原 義和(フリーランスTVディレクター)
   糸洲のぶ子(沖縄YWCA会長)
   沖縄YWCA
   公益財団法人日本キリスト教団婦人矯風会
後援◆認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク
*****************************

◆正子さんをより多くの人に!◆
正子さんは4歳の頃、那覇市の遊郭に売られた。戦時中は日本軍と行動を共にした。 戦後、米国人と結婚、渡米。アリゾナ州で画家として活躍。数奇な運命を自らの手で切り拓き、88年の生涯を毅然として生き抜かれた。

沖縄YWCA会長の糸洲のぶ子さんより、昨秋那覇で行われた正子さんの絵画展の記録集を頂戴した。美しくも寂寥感漂う作品、苛酷な人生に衝撃を受けた。東京YWCAむさしの平和チームで話し合いを重ね、開催に漕ぎ着けた。

会場には、フリーTVディレクターの原義和氏よりお借りした原画3点とパネルを展示。
ドキュメンタリー「Born Again~画家正子・R・サマーズの人生」(ギャラクシー賞優秀賞)の上映。
髙文研刊の手記『自由を求めて!正子・R・サマーズの生涯』の取り扱い。
加えて、リレートークも行った。

―― トークのゲストと内容の概略 ――
①糸洲のぶ子さん:「正子さんの人生からのメッセージ」祈りの人としての正子さんの生き方
②内山智子さん:「沖縄の闘いに学ぶ」辺野古現地からの報告、武蔵野市議会で意見書可決
③会員グループ「月桃の会」:沖縄関連読書会など地道な活動を、後継者不足も
④沖縄の基地を引き取る会・東京:日本に併合されて以来の差別の歴史。基地問題を我が事と考え、国民的議論を
⑤富士国際旅行社:初代社長は、玉音放送録音盤を死守した人物で平和が社是。多様な沖縄ツアーを
⑥三線同好会「ブーゲンビリア」と参加者による歌・演奏・トーク。知られざる沖縄の内情

どのゲストの方も資料等示し、わかりやすく話された。
活発な意見交換がなされ、濃密な学びの時間となったことを感謝したい。
来場者は延べ143人。好評のうちに終わった。皆様のご協力のお蔭だ。
貴重な原画の貸し出しを含め、本当にお世話になった原氏、
2年続けてお話いただいた糸洲さんに、心よりお礼申し上げたい。

「Hope」と題された女性像の前で余命宣告を受けつつ
「いつも望みは持っています。私は諦めたらダメだと思うの。闘います。」と語っていらした正子さん。
珠玉のような作品と言葉は、絶望の淵から産み出され、私たちを鼓舞して止まない。
正子さんの勇気ある証言に光を当てたい。正子さんの絵を、生き方を、一人でも多くの人に伝えたい。
「平和」が厳しく問われる今だからこそ、強くそう思う。(東京YWCA会員・むさしの平和チーム 佐藤るり子)

◆正子さんの人生を紹介するパネル◆

リレートーク詳細や感想(来場者、むさしの平和チーム)については
こちらのPDFファイルをご覧ください。

↓↓↓

■ 東京YWCA・むさしの平和チーム 外山真理 ■