5月7日、「セクハラ被害者バッシングを許さない4.23緊急集会実行委員会」の呼びかけに応じて、京都でも麻生大臣のセクシャル・ハラスメントに対する無理解、そして財務省の長としての責務を果たさないその無責任ぶりに憤りを感じる女性・男性が、約80人集まり声を挙げました。  参加者のなかで、スピーチをした市民は、フェミニスト・カウンセラーや弁護士、そしてゲイであることと公表した市会議員、これまでも安倍政権の横暴な政治に声を挙げてきた市民、日本軍「慰安婦」問題の解決を求めてきた方と、多岐にわたりました。

「これまで、性暴力・性被害にあってきた女性たちに対して、絶対にしてはならない対応を、ことごとくとってきたのが、この財務省セクハラ問題」

「「慰安婦」問題を解決できなかったこの30年間が、現在のセクハラ問題にしっかり対応できない政府とつながっている」

「被害について顔を出して、訴えるのはしんどい。それを乗りこえていかないといけないような社会は、おかしい。だけど、それでも被害を訴えたい。だけど、国民の代表である大臣がこんな発言をするということ、女性が被害を受けてもいいと許しているのと同じ」

「法的にみたら、セクハラは罪じゃない、なんていっていることが理解不能レヴェル。まず、刑法上の犯罪でなくても、社会で不法とされる行為は、たくさんある。セクハラをなにも分かっていない」

「男らしさ、女らしさを押しつける社会だからこそ、セクハラが起こる」

「麻生大臣のこれまでの発言も許されない。フィリピンであんな発言をしたのは、国際的に日本は女性を侮蔑しているんだと発信したのと同じ。この日本は、30年なにも変わっていない。いま18歳以上でセクハラにあってない女性なんていないような社会は終わらせたい」

「とにかく、サクサクと麻生大臣は辞めていただきたい。若い僕のような男は、はっきりいて、ああした男性たちは気持ち悪い」

といった、憤りと悔しさのにじんだスピーチが続きました。
また、集会には参加できなかったものの、この30年まさにセクハラ問題に理論的にも実践的にも関わってきた、『部長、その恋愛はセクハラです!』の著者、牟田和恵さんからのメッセージが読み上げられました。 最後に全員がそろって、「セクハラは、許さない」「セクハラは、許されない」とコールして、雨の中の1時間の集会を終えました。  

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