第14回 『女性史学賞』公募要項

・推薦対象
日本語で書かれ、女性史・ジェンダー史的考察に基づく、日本を始めとする世界各地で公刊された 著書で、原則として執筆者にとって初めての単著の研究書を対象とします。歴史学のみならず、文学 ・社会学・文化人類学・民俗学等の分野のものも対象とします。高い完成度とともに、今後の進展が 期待できる著作を望みます。候補作の決定の場合にこれまでの業績も勘案します。著者の年齢・性別 ・国籍は問いません。

・期間
2017年4月1日~2019年3月31日の2年間に発表された単行本

・推薦方法
奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センターのホームページから推薦書をダウンロードして頂 き、メール添付、ファックス、郵送のいずれかで事務局宛にお送りください。
ホームページ http://koto.nara-wu.ac.jp/gender/index.html

・締切
2019年6月30日(日)必着

・表彰
賞状ならびに副賞10万円
受賞者には記念講演及びセンター発行雑誌『アジア・ジェンダー文化学研究』への寄稿をお願い いたします。

・授賞式 2020年1月11日(土) 奈良女子大学にて行う予定です。

・選考委員 岸本美緒、姫岡とし子、成田龍一、武田佐知子、鈴木則子

事務局: 〒630-8506 奈良市北魚屋東町
奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター 『女性史学賞』選考委員会事務局
電話番号: 0742-20-3611
E-mail: a-gender.c@cc.nara-wu.ac.jp


=これまでの授賞者と授賞作=

第1回 2006年
・金富子氏『植民地期朝鮮の教育とジェンダー-就学・不就学をめぐる権力関係-』(世織書房)

第2回 2007年
・内藤千珠子氏『帝国と暗殺-ジェンダーからみる近代日本のメディア編成-』(新曜社)
・山崎明子氏『近代日本の「手芸」とジェンダー』(世織書房)

第3回 2008年
・京樂真帆子氏『平安京都市社会史の研究』(塙書房)
・押山美知子氏『少女マンガ ジェンダー表象論-<男装の少女>の造形とアイデンティティ-』(彩流社)

第4回 2009年
・木村朗子氏『恋する物語のホモセクシュアリティ-宮廷社会と権力-』(青土社)
『乳房はだれのものか-日本中世物語にみる性と権力-』(新曜社)

第5回 2010年
・本賞 清家章氏『古墳時代の埋葬原理と親族構造』(大阪大学出版会)
・特別賞 アンヌ ブッシイ氏『神と人のはざまに生きる-近代都市の女性巫者-』(東京大学出版会)

第6回 2011年
・磯山久美子氏『断髪する女たち-1920年代のスペイン社会とモダンガール』(新宿書房)
・小野沢あかね氏『近代日本社会と公娼制度-民衆史と国際関係史の視点から』(吉川弘文館)

第7回 2012年
・内田雅克氏『大日本帝国の「少年」と「男性性」-少年少女雑誌に見る「ウィークネス・フォビア」』(明石書店)
・姚毅氏『近代中国の出産と国家・社会-医師・助産師・接生婆-』(研文出版)

第8回 2013年
・宮西香穂里氏『沖縄軍人妻の研究』(京都大学学術出版会)

第9回 2014年
・澤田佳世氏『戦後沖縄の生殖をめぐるポリティクス-米軍統治下の出生力転換と女たちの交渉-』(大月書店)
・松原宏之氏『虫喰う近代-1910年代社会衛生運動とアメリカの政治文化-』(ナカニシヤ出版)

第10回 2015年
・土田陽子氏『公立高等女学校にみるジェンダー秩序と階層構造-学校・生徒・メディアのダイナミズム-』 (ミネルヴァ書房)
・嶺崎寛子氏『イスラーム復興とジェンダー-現代エジプト社会を生きる女性たち-』(昭和堂)

第11回 2016年
・遠藤みどり氏『日本古代の女帝と譲位』(塙書房)
・辻智子氏『繊維女性労働者の生活記録運動―1950年代サークル運動と若者たちの自己形成』(北海道大学出版会)

第12回 2017年
・辻浩和氏『中世の<遊女>-生業と身分-』(京都大学学術出版会)

第13回 2018年
・柳原恵氏『<化外>のフェミニズム―岩手・麗ら舎読書会の<おなご>たち』(ドメス出版)