
著者、ケイリン・リッチはアメリカの市民活動家で、デビュー作となる本書を著した動機について、イントロダクションでこう語っている。
「この本は、女子のために書いた本――そう、あなたのために書いた本です。なぜって、私も昔は女子だったから、今は女子のママだから、女子が世の中を変えると心の底から信じているから。これまでも、本当に女子が世の中を変えてきたから。女子が起こす改革はずっと昔に始まって、今も続いています――(中略)――女子が立ち上げる運動が大切なのは、女子は大切じゃないと思われがちだからです。しかも、『きみたちは大切じゃない』なんてあからさまに言われるわけでもなく、そういうひどい考えが大っぴらになっているとは限りません。それとなくほのめかされたり、隠されたりする場合も多いのです――(中略)――女子は今でも多くの偏見や誤解に直面しています。女子は幼い頃からメディアやおもちゃを通じて、女の子は見た目や印象が大切だと思わされて育ちます。一方、男子は、男の価値は成果や能力で決まると教えられて育ちます。社会が、女子は周囲に受け入れられるように自分を変えなければならない、中身よりも外見が大切だと思わせるのです。
こんなめちゃくちゃな考え方は不正の連鎖につながり、大勢の女子が自信をなくしたり鬱になったりするうえに、女子の方が収入が少ない、貧困に陥りやすいといった結果を招きます。女子には模範となるパワフルな女性が少なく、必要なものを利用できる機会も少なく、法によって権利が制限されている場合もあります。そんなの、絶対におかしい――(中略)――世界は、抗議する女子の声を必要としています。女子が組織する女子の抵抗運動を必要としているのです。 世界はあなたを必要としている!」
本書では、多くの女性が何気なくやりすごしている問題を細かく取り上げて解説しながら、グッズの作り方、仲間の集め方、募金の方法など、活動に必要なあらゆることを、わかりやすく、元気よく説明している。何だかもやもやしている女性、いいかげんにしてほしいと感じている女性はもちろん、あらゆる世代のあらゆる女性が勇気づけられる内容だ。ヤングアダルトのジャンルに入ってはいるが、すべての女性に読んでいただき、パワフルで小うるさい女になってもらえたら、と願う。
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