私の著書「恭子と汗をかきながら」∼重い障害の娘あなたの存在が私たちの豊かさに~を紹介します。
 子育ては女の仕事とされていた時代に、虚弱で何もできないと思われていた重症心身障害児 恭子を育てた日々の様子や、さまざまな差別に出会い、孤独の中で、考え、闘い、就学保障運動をしたこと、重い障害のある人も、地域で暮らすための環境整備が必要という思いで、社会福祉法人資格を取得して、通所施設やグループホームを作ってきた経過を書きました。5歳ぐらいまでしか生きないだろうといわれた恭子は、今グループホームでしあわせに暮らしています。

 上野先生からは、本の発刊にあたり、本の帯に次のような推薦を頂き、恐縮しながら、感激しております。
「 闘った。この世の理不尽と闘った。闘って障害のある子の人権を守った。闘って地域を変えた。闘って行政を動かした。だから今、バトンをわたしたい。
ないない尽くしの中から、今ある障害福祉への道を切り拓いた女性の、圧倒的な人生の軌跡。」
 また、元宮城県知事、浅野史郎氏は、解説文中に、次のように書いてくださいました。
「前略~ 何もできないと思われている重症心身障害者が、地域の中で充実した生活を送る実践を見たり、触れ合ったりすることで、住民の意識は変わる 。~中略~~「恭子と汗をかきながら」重ねてきた素敵な人生。この本の共同執筆者は、恭子さんだと思う。すべての人に生きる勇気をもたらしてくれる本である。」
 どちらも、私には過ぎた評価です。面映ゆい気持ちでいっぱいですが、さまざまな差別に苦しんでいる人々に、希望と勇気をもって行動してほしいと思って書きました。多くの人に読んでいただければ嬉しいです。  

データー
 書名  『恭子と汗をかきながら~~重い障害の娘あなたの存在が私たちの豊かさに』
 著者名  下郡山 和子
 出版社  ぶどう社
 発行日  2020年7月30日
 定価   (本体1600円+税)
 カテゴリー 福祉