2020年、同一労働同一賃金、労働基本権、マタハラ問題と、働き手の根幹にかかわる労働事件をめぐる裁判所の判決が相次いだ。新型コロナの感染拡大で働き手の貧困化が深刻化する中、働き方を改善する判断が出るかどうかに期待が集まった。
だが、それらは、働き手の現実を素通りし、靴の上から足をかくような乖離を感じさせた。裁判とはそういうもの、とも言えるかもしれない。だが、それらがなぜこれほど労働現場と離れてしまっているのか。コロナ禍で失業した働き手がこの1年で8万人近くにのぼったと報じられるいま、3回にわたって考えてみた。記事はこちらから

【第一回】非正規労働者には退職金も賞与も認められなかった
2020年10月13日、メトロコマースと大阪医科薬科大学の労働契約法20条訴訟の最高裁判決が言い渡された。メトロコマースは契約社員が、大阪医科薬科大学は非正規職員が、正規との待遇格差是正を求めて起こした訴訟だったが、基本給は判断の対象にされず、非正規に初めて退職金(メトロ訴訟)と賞与(大阪医科薬科大)を認めた高裁判決も覆された。
(第一回の続きはこちらからお読みいただけます。)

参考記事:10月13日、大阪医科大、メトロコマースの裁判判決に関してのコメントはこちらから→ https://wan.or.jp/article/show/9195

【竹信三恵子の信じられないホントの話】は以下のURLからご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=s3F2HnG4VHE  イブを路上で過ごす 路上女性殴殺事件の衝撃〜“女性不況”と非正規労働〜20201216
https://www.youtube.com/watch?v=XWyhOtQ9OcM  保育民営化の闇〜エッセンシャルワーカーの使い捨て〜20201205
https://www.youtube.com/watch?v=iPw6-9FzWtk あきらめない!本物の同一労働同一賃金 〜コロナ下での基本給差別に挑んだ京都放送労組〜
https://www.youtube.com/watch?v=N-G1MBV7-HI フリーランスの「自由」~NOルールNOセイフティネット 20200701