井上先生、

もう誰にも年賀状を出さなくなっても、井上先生からの年賀状は毎年楽しみにしており、私も送らせて頂いていました。2013年から、海外駐在を機に、すっかりご無沙汰、ご無礼しておりました。

私は和光大学で別の学部であるにも関わらず
井上先生に卒論の指導をして頂き、また、その後の人生が変わる、日本に初めて女性学で修士号がとれる大学院のことを教えて頂き、推薦頂いたこと。
本当に感謝しています。
出来の悪い私にも、本当にいつも身近な存在、気さくな話し方をしてくださり、沢山の思い出が浮かびます。

先生、もう何十年もお会いすることなく、年賀状だけの、しかも数年前にそれもなくなってしまいましたが、井上先生をはじめとする先輩シスターたちにいつも追いつきたく、時代を今自分がつくっていてそれを若い世代に引き継げるよう、なんとか頑張っています。
いつか意思決定できるポジションになる、だけを目指して20年、会社に所属しながらやってきました。
その目標が実現するたびに、更に自分の枠を飛び越えよう！と頑張れたのも、
めげそうになった時、私が思い出して自分を奮い立たせてくれたのも、井上先生や女性学、日本のフェミニズムを引っ張ってきた先輩方です。

もう本当にお会いできることがない、先生のお考えをお聞きすることも、きさくな笑顔を拝見することもできないと思うと悲しいです。

でもお会いできて、人生の中で直接ご一緒できたことは私の宝です。

ありがとうございました。

深町純子

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井上輝子さん追悼　WAN掲載記事　https://wan.or.jp/article/show/9659
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