あけましておめでとうございます。
私はオランダ移住後、無事に自分の部屋を探し、そこで年越しすることができました。
このチャレンジングなオランダでの部屋探しについてお伝えします。
オランダの賃貸住宅事情は需要と供給のバランスがとれておらず、常に供給不足だそうです。そのためか家賃は東京よりも高く、競争率も高いのです。
部屋探しの手順としてまずは自分の予算にあった部屋をネット上で見つけて、エージェントに空室かどうか確認しました。自分の予算に合うといっても、東京で借りていた部屋より数万円高いのです。
この問い合わせをするとエージェントから「この物件はすでに借り手がつきました」という返信が多く、借り手がついているのに賃貸住宅情報サイトに載っているのもなぞですが、早くも「断られる」経験をここでたくさんしました。精神的にとても疲弊しました。
根気強く物件を探してエージェントに問い合わせる日々が続きました。しばらくすると、運よく内覧会に行けることもありました。オランダでは、借りたい部屋がある場合内覧会に予約してそこに行くという方式です。ただ、内覧会に行けたとしても、そこには10組から15組ほどの競合が来ています。
その人たちはオランダに住所や仕事がある人がほとんどだと思うので、これからオランダで生活しようとしている私とでは、信用がまったく違います。
それでもあきらめずに物件の内覧会に参加し申込書を送って落選することが続きました。ここでさらに精神が疲弊します。
移住サポートチームのみなさんの心強い支えがあって、一緒に物件を探してくれたり、問い合わせをしてくれたり、最大限協力してくれましたが、それでもなかなか部屋が決まりませんでした。
私にはネコがいるので、ペット可の物件を探すのにさらに選択肢が狭まることも部屋探しが難航する原因でした。
いずれにしても、部屋が決まらないという人生初の経験に精神はどんどん追い詰められていきました。
当初予定していた私の希望家賃をどんどん上げて部屋探しをしても、内覧会にさえたどり着けないことも多々ありました。
私は年末年始に住める部屋があるのかも不安になりました。
そんな時、以前オランダに駐在していたことがある友人から教えてもらった不動産会社があることを思い出しました。そこには日本にいるときに一度連絡して物件を紹介してもらいましたが、アムステルダムという好立地な物件しか扱っておらず、また家賃も駐在員向けの高い物件ばかりであきらめたのでした。
でも実際に部屋探しをしてみて、当初私が希望していた家賃では部屋が見つからず、どんどん予算を上げている状態だったのでこの不動産会社から紹介された部屋の家賃と大差なくなってきていました。
そのため思い切ってその不動産会社に再度空室がないか聞いてみました。するとすぐに返事をくれて、単身者向けの家具家電付きマンションを紹介してくれました。ここは内覧時に競合はおらず、私だけでゆっくり内覧できて、申し込めばおそらくオーナーが契約してくれる物件でした。
家賃は東京に住んでいた頃の倍で、その他に水道光熱費がかかるとなると、とても大きな負担であることは明らかでした。
でもこのまま部屋探しを続けても家賃が安い部屋を見つけられる希望が見えず、精神的にも追い詰められていたのでいったんこの部屋に決めることにしました。
ここに一年間住むだけの貯金はあるはずなので、今から一年後の住まい方を準備しようと思います。
でもとりあえず、素敵な(素敵すぎる)お部屋にネコと入ることができて安心しました。
私がオランダ移住に大きく舵をきれたのは、移住コンサルタントのハニーモコさんにオランダでのおおよその生活費目安をきいて、自分の貯金と照らし合わせて1年くらいは仕事がなくても生きて行けそうだと判断したからでした。
その生活費以外に飛行機代、荷物の輸送費、エアビー代、賃貸借契約の初期費用など、移住する時点での出費が多いですし、オランダ移住後にもこまごましたものを購入しなければならず、その月、翌月のクレジットカードの請求額は、これまで見たことがないほど高額でした。そして日本の税金もこれから支払います。
そういったこともあり、貯金があってよかったなと思う日々です。
移住の先輩方に話を聞くと、これからもどんどんお金は出ていくのでお金の心配をしてもしょうがないといわれました。
部屋が決まらない時の宿泊代、病気やケガなどで予想外の出費があるので、やはり準備資金はあればあるほど助かります。
<決まったお部屋>
スタジオタイプで広さは約35平米。家具家電食器など、すべて揃っている。

ダイニングテーブル(白い壁の奥にキッチンがある)

リビングのソファーベッド

立派なデスクもついている。

小さなベランダもある

寝室
この部屋のほかに、3畳くらいの倉庫があるのでそこに自転車やスーツケースなどを保管できる。
<街の風景>

寒い冬でも花があるだけで気持ちが和らぐ

冬の公園で撮影した風車と牛

年末のアムステルダム中心地

年末年始に食べられるオランダの伝統菓子「オリボーレン」というドーナツ。
試しにそれぞれ食べてみたけど、お味はうーん。

ホットワイン
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Sami
1973年生まれ。非典型所属者。
群馬→東京→アメリカ・ノースカロライナ州→東京→オランダ在住
大事なもの:Freedom of Choice
座右の銘:実践あるのみ
猫と幸せに生きています。
自分の居心地のいい場所は自分で作ります。どうぞご一緒に。
ブログ:https://ameblo.jp/jibungadaiji 日常のことを更新中。
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