今回は、障害のある弟と育った弁護士の立場から、「障害児者のきょうだい」をテーマにした著書『きょうだいの進路・結婚・親亡きあと(中央法規出版)』のオンライン(無料)での催しを2件お知らせさせてください。

1件は精神疾患のある親をもつ子ども若者を支援する団体NPO法人CoCoTELI(ココテリ、大学生が代表)の方々との対談、もう1件はきょうだい当事者、支援者との対談です(こちらはアーカイブ視聴あります)。

進路・結婚・親亡きあとを貫く形で「実家を出るかどうか、戻るか」「親や兄弟姉妹との関わり方やケアをどうするか(自分にできることはしたい、距離を取りたい、全く関わりたくない等」」が中心的なテーマになります。

自分自身が姉、兄、妹、弟どの立場なのか、きょうだい関係や家族関係の組み合あわせによっても異なる傾向があります。対談の中でも、ジェンダー的な点が浮かび上がってくると思います。

どちらも無料オンラインですので、ご関心がありましたらご参加いただけますと有難いです。

ちなみに、私は「弁護士の父の娘」として、聴覚障害のある弟は「(もし言葉を作るのであれば、よくあるパターンですが)専業主婦の母の息子」として育ちました。もともとの機能不全的な家族の傾向が、弟に障害があったことにによりさらに強まったように思います。

20代後半だった2011年頃、司法試験に受かったものの進路・結婚に悩み、きょうだい会に駆け込みました。ピアサポート先輩、仲間うちでの状況共有に加えて、自分の人生を生きること、

「きょうだい」の課題を多くの方々に知っていただくこと、また「きょうだい」当事者に届けることで、きょうだい、親、障害のある人誰もが悩まずにすむために、一つひとつできることをしていけたらと思います。(どうぞよろしくお願いいたします。

1.2024年8月4日(日)20時~精神疾患のある親ともつ子どもやヤングケアラーの困難と法律
弁護士で障害のある弟と育った藤木和子による著書『きょうだいの進路・結婚・親亡きあと』に触れながら「精神疾患のある親をもつ子ども若者」を支援するNPO法人CoCoTELIという団体の代表の平井登威さん、ソーシャルワーカーの出口龍之介さんと対談します。オンライン、無料、字幕あり、前日3日までに要事前登録です(アーカイブなしです)。
▼詳細は以下をご覧ください
https://cocoteli.com/posts/20240804event
(お知らせが直前になってしまい、掲載に間に合わない場合は申し訳ありません。)

2.2024年8月27日(日)19時~書籍『きょうだいの進路・結婚・親亡きあと』の刊行記念オンライン対談
藤木和子(弁護士・聴覚障害のある弟と育つ)が、自閉症の弟・宏介さんの絵画を販売する会社を立ち上げた太田信介さん愛知県と横浜市できょうだいの会を運営する諏方智広さんと、きょうだいの本音や疑問・不安について語ります。オンライン、無料、字幕、アーカイブもありです。要事前登録です

▼詳細と申し込みは以下をご覧ください。
https://kyoudai.peatix.com


引き続き、きょうだい、ヤングケアラー経験者の立場から、できることに取り組んでいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

シブコト障害者のきょうだいのためのサイト共同運営者
全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会副会長
弁護士・手話通訳士
藤木和子
プロフィール・連絡先
https://note.com/kozukazuko/n/n71a9179ad833
(書籍の試し読みへのリンクもこちらにあります。ご関心がありましたらぜひご覧いただけますと幸いです。