
2005年に亡くなった寿岳章子さんの日記が入手できたのをきっかけに、寿岳さんの評伝を書き上げました。寿岳さんは京都府立大学教授として、岩波新書でベストセラーになった『日本語と女』で日本語に潜む「女らしさ」の呪縛を明らかにした学者であり、退官後は京都で「憲法を守る婦人の会」を率いて革新府政樹立に力を注いだ活動家でもありました。
その若き日の日記からは、ものすごいバイタリティーで学問研究に立ち向かう一方、おしゃれや家事や映画鑑賞など日常生活を満喫している生活人の寿岳さんが総身で立ち現われてきました。何にでも勇敢に立ち向かい、何にでも楽しみを見出す魅力満点の積極的生活人です。
その寿岳さんにふたたびこの世に戻ってきていただいて、ジェンダーギャップに低迷する現在の日本の女性に勇気と力を与えてほしいと切に願っています。ぜひいちど手に取ってごらんください。近い将来kindle版も発行されます。
◆書誌データ
書名 :『寿岳章子 女とことばと憲法と』
著者 :遠藤 織枝
頁数 :316頁
刊行日:2024/8/30
出版社:かもがわ出版
定価 :2750円(税込)
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