戦後、米兵の土産品として世に出されたスカジャンは、
桐生の名もない職人達が手近な技術を 用いてつくられた和製洋服です。
〈Haoru Kiryu〉は、桐生で生まれ横須賀で育ち、桐生に戻ってきた写真家・石内都氏の個人史と、日本の戦後史ともいえるスカジャンの軌跡が重なり誕生したプロジェクト。
無用品となりつつあるきもの・帯を、個人の記憶と共に新しい形のジャンパー『桐ジャン』として再制作しています。
本企画では、大川美術館(群馬県桐生市)にて開催中の『個展 石内 都 STEP THROUGH TIME』に合わせ開催。
同市内にあるギャラリー『PENSSE GALLERY』にて展示販売致します。
オーダーによる『桐ジャン』制作のご相談を承ります。
その際はお持ちのきもの・帯をご持参ください。
Haoru Kiryu 担当者在店日 /12月 7日 ~ 15日 11:00~18:00
『個展 石内 都 STEP THROUGH TIME』
場所:大川美術館 石内都展
群馬県桐生市小曾根町3-69
美術館リンク先:http://okawamuseum.jp
『桐ジャン展示・受注会』
場所:PENSEEGALLERY
群馬県桐生市本町3-3-1
店舗リンク先:http://penseegallery.com
『haoru kiryu』
E-mail:haoru.kiryu@gmail.com
Instagram @haoru_kiryu
Message
きものと帯を桐ジャンにする“かつて日本の全ての人はきものを纏い帯を締めていた。
その歴史に埋もれてしまったきものと帯をジャンパーに新しく仕立て直す。
絹の繊細な光沢と豊穣な織柄、染付を十分に生かした Made in Kiryu の一着です。
そして、スカジャンというマッチョな米兵のスーべニールから発して、 桐ジャンはこれからのジェンダーアイテムの必然になります。
石内都
1947年群馬県桐生市生まれ。神奈川県横須賀市で育つ。1979年に「Apartment」で第4回木村伊兵衛写真賞を受賞。2005年、母親の遺品を撮影した「Motherʼs」で第51回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家に選出される。2007年より現在まで続けられる被爆者の遺品を撮影した「ひろしま」も国際的に評価されている。2013年紫綬褒章受章。2014年「写真界のノーベル賞」と呼ばれるハッセルブラッド国際写真賞を受賞。2022年度朝日賞受賞。
近年の主な展覧会・出版、
2015年J・ポール・ゲッティ美術館にて個展「Postwar Shadows」。
2016年「フリーダ 愛と痛み」を岩波書店より出版。2017年個展「肌理と写真」横浜美術館。
2019年「都とちひろーふたりの女の物語」ちひろ美術館・東京。
2021年個展「見える見えない、写真のゆくえ」西宮市大谷記念美術館。
2021年「Moving Away」を蒼穹舎より出版。
2022年個展「石内 都」Each Modern・台湾、個展「Ishiuchi Miyako」Stills・エディンバラ。
2023年3月「Before/After」広島市現代美術館。
2024年8月「Step Through Time」大川美術館、桐生。
東京国立近代美術館、東京都写真美術館、横浜美術館、ニューヨーク近代美術館、J・ポール・ゲティ美術館、テート・モダン等に収蔵されている。
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WAN関連記事:
◯対談 石内都×上野千鶴子 「ふたりの女の物語 都とちひろ」 https://wan.or.jp/article/show/8892
2019年11月30日(土) 15:00〜16:30
ちひろ美術館 東京にて 世界的に活躍する写真家の石内都さんと社会学者上野千鶴子が、石内の母親「藤倉都」と「いわさきちひろ」の生き方を通して、女が生きること、働くことについて語り合っています
◯津田塾大学創立120周年記念事業 「石内都 in Tsudajuku-女たちのポリフォニー」展 https://wan.or.jp/article/show/10301
◯第6回WAN博士論文報告会開催報告 https://wan.or.jp/article/show/10852
2023年9月16日(土)13:00~16:30
報 告 但馬 みほ『アメリカをまなざす娘たち—水村美苗、石内都、山田詠美における越境と言葉の獲得』小鳥遊書房