中西豊子さんの名著が復刊!

女たちには、これまでもこれからも本屋が必要なんだ。京都で日本初のフェミニスト書店を立ち上げ、WANを創設した、すごい女性の知られざる歴史。──1980年代の京都。まだフェミニズムという言葉さえ広く知られていなかった時代に、中西豊子は日本初のフェミニスト書店を立ち上げた。書店は本を売る場所にとどまらず、出版の拠点となり、集会や学びの場となり、悩みを抱えた女性たちの駆け込み寺にもなっていく。その歩みは、一軒の書店の物語であると同時に、日本のフェミニズムの歴史でもある。新版付録として上野千鶴子との対談「女たちのネットワーク──WANをつくったころ」を収録。〈晶文社ライブラリー〉

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このたび、中西豊子さんの名著『女の本屋の物語』(ウィメンズブックストアゆう発行、ドメス出版発売、2006年)を、装いも新たに復刊できる運びとなりました。

今回の復刊は、上野千鶴子さんの「新版に寄せて」にあるとおり、若い世代の女性たちの声によって実現したものです。すべてのはじまりは、中西さんの本が品切れになっていることを残念に思った若いひとたちが、復刊してほしいと声を上げたことでした。その声に動かされた上野さんから竹村に復刊のご相談があり、最終的に晶文社にて、竹村と吉川の編集により刊行する運びとなった次第です。

編集作業のなかで、本書を何度も読み返しました。そのたびに感じたのは、本書には、一人の女性の歩みを通して、本を介して人が出会い、場が生まれ、思いが手渡されていく時間が刻まれている、ということでした。京都でフェミニスト書店を立ち上げるまでの奮闘、女性たちの場をつくっていく日々、海外のフェミニストたちとの出会い、そして若き日の上野さんをはじめとする人びととの交流。そのどれもが、血湧き肉躍るように面白く、同時に、胸を打つものでした。今回の復刊も、何人もの人びとの声と働きがつながり、リレーのように手渡されて、ようやく実現したものですが、ほかならぬ本書の力が、このリレーを生み出してくれたように思います。

新版では、旧版に収められた上野千鶴子さんの解説「思いは手渡されるために、ある」に加え、中西さんと上野さんによる対談「女たちのネットワーク──WANをつくったころ」を新たに収録しました。WANの歩みに親しんでこられたみなさまには、本書がいっそう身近に感じられるのではないかと思います。

みなさまにもぜひ、中西さんの本の新しい門出を、ともにお祝いしていただけましたらさいわいです。そしてまだ本書に出会っていない方へ、この物語が新しく手渡されていくことを願っています。

★主な目次★
新版に寄せて(上野千鶴子)
はじめに

第一部 ウィメンズブックストア物語
1 ウィメンズブックストアを創る
2 国際フェミニスト・ブックフェア
3 女たちのスペース
4 シスターフッドが生んだ『からだ・私たち自身』
5 日本のウーマン・リブそして女性学
6 ウィメンズブックストアの毎日
7 『資料 日本ウーマン・リブ史』
8 世界のフェミニストを迎えて
9 新たな旅立ち

第二部 フェミニズムと私
10 私の生い立ち
11 主婦業の私
12 私のパートナー
13 一人で生きる

旧版解説 思いは手渡されるために、ある(上野千鶴子)
新版付録 対談 女たちのネットワーク──WANをつくったころ(中西豊子+上野千鶴子)

◆書誌データ
書名:新版 女の本屋の物語
著者:中西豊子
頁数:268頁
刊行日:2026/06/12
出版社:晶文社
定価:2,420円(税込)

新版 女の本屋の物語 (晶文社ライブラリー)

著者:中西豊子

晶文社( 2026/06/12 )