女の本屋

views

2336

自分がカンガルーに思えてくる 「ずっとママといっしょがいいの!」ヒド・ファン・ヘネヒテン

2013.10.07 Mon

 アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.小さなこどもを抱えている人はぜひ、読んでみて欲しい。中盤、自分かカンガルーだとしか思えなくなる瞬間がやってくるからだ。

 カンガルーのおかあさんは「こまって」いる。大きくて重くなったこどものカンガルー、「ベビルー」が、おなかのふくろから一向に出ようとしないからだ。「あなたもずいぶんおおきくなったわ。そろそろじぶんのあしで、外に飛びだして」と言っても「そんなのいや!」と袋の中。飛び交う蝶、鳥の鳴き声、走るキリン。何を見せてもベビルーは「ママにくっついてるほうがずっといいもん」「やっぱりわたし、ママのふくろのなかがいい。せまくてきもちがいいもん」…とうとうお母さんはくたくたになって、座り込んでしまう。そこに響く悪魔(ベビルー)の声「『もっともっと!わたし、もっとみたい!』…けれどもママは、もういっぽもうごけません。」

 涙なくして読めません。あの手この手でこどもの気をそらし、遊ばせようとしているのに「ママ!」と抱っこを主張し続ける、昼寝をしない幼な子の相手で疲れ切った午後の自分がありありと思いかえされ、自分がカンガルーそのものだという気持ちになるから!でも安心してください。ママにはハッピーな結末が待ってます。結末が、あっさりさっぱりしているところもナイス!(小林杏)








カテゴリー:わたしのイチオシ / anna /

タグ:子育て・教育 / / ケア / 母性

ミニコミ図書館
寄付をする
女性ジャーナル
博士論文データベース
[広告]挑戦するフ>ェミニズム
> WANサイトについて
WANについて
会員募集中
> 会員限定プレゼント
WAN基金
当サイトの対応ブラウザについて
年会費を払う
女性のアクションを動画にして配信しよう

アフェリエイトの窓

  • データから読む 都道府県別ジェンダー・ギャップ──あなたのまちの男女平等度は? (...

  • 女の子のための西洋哲学入門 思考する人生へ / 著者:メリッサ・M・シュー / 2024...

  • 〈弱さ〉から読み解く韓国現代文学 / 著者:小山内 園子 / 2024/11/11

amazon
楽天