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ある女性の人生の6日間 『自分を好きになる方法』 本谷有希子

2013.10.17 Thu

アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください. 16歳の主人公リンデは、いつもクラスの地味な女の子たちふたりとつるんでいる。リンデは、次の日、にぎやかな女の子たちのグループでお昼を食べる約束をしたことを、なかなか彼女たちに言い出せない。16歳のリンデはまだ出会っていない、互いに心から一緒にいたいと思える相手が、必ずどこかにいると信じている。

 この間に紆余曲折あって、63歳になったシングルのリンデは、やるべきことをリストにしながら、「もしこれらを今日中に済ませてしまったら、自分のことが好きになるだろう」と思う。

 本書で描かれるのは、3歳から63歳までのリンデという奇妙な名(ドイツ語の「菩提樹」から来てるらしい)の女性の人生の6日間。とくに劇的なことの起きる日が選ばれているわけではない。物語の中心をなすのは、その時々のリンデの人との係わりを求めるささやかな心の動きだ。

 本谷有希子のこれまでの作品には読者を消耗させる特徴があるが、『自分の好きになる方法』は一味もふた味も違う。読んだ後にほんわかとした不思議な気持ちが残った。(lita)








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タグ:くらし・生活 / / 本谷有希子