2014.07.03 Thu
アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.性教育といえばその中身はもちろん,学ぶのも教えるのもまず「女性」が中心で,「男子の性」はその対象から外されてきた。そして男子はポルノの性に追いやられてきた。
人類の約半分を占める男子・男性がこうした状況のままで,柔らかな関係づくりは望めない。
本書を執筆する大きなきっかけになったのは,男子が思いのほか自分の性の生理や性器,性的反応を「良きもの」と自覚していないというデータに接したことであった。
「自らの性を肯定的に受けとめられないままでは他人(ひと)の性に優しく,思いやり深くかかわっていけないのではないか」。この問題意識を起点にしていままでまともに考えられてこなかった,性的自己肯定感を育てる男子の性教育の中身を提示したのが本書である。
学ぶことによって性意識は変えていける,という考えを基に,男子の性について学習した大学生(男女)の声を紹介するとともに,性の快楽性,多様性,さらに男子の性被害についても踏み込んで論述してみた。
男子自身はもとより,性別にかかわりなく「人間にとっての性」や性教育のあり方について,この本を読むことを通じて,幸せな関係づくりのための議論をはじめていただけたら嬉しい。 (著者・村瀬幸浩)
カテゴリー:著者・編集者からの紹介
タグ:セクシュアリティ / 本 / 男性学 / セクシュアリティ研究
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