2015.05.24 Sun
「被災地のためにあなたができること」「買う、行く、働く」――開沼博さんの言葉より
南三陸町復興商店街に、千葉海苔店があります。千葉ひろ子さんと千葉公子さん姉妹が切り盛りしている海苔屋さん。復興の呼びかけにまっさきに答えました。 千葉海苔店は地元・宮城県産だけでなく全国の海苔産地から吟味した材料を入手して加工販売してきた老舗。味と香りにこだわって仕入れた原草を早くお客様に味わって頂きたいその一心で、仮設住宅でうちわの看板を掲げました。頂いたうちわにマジックで店名を書いただけの看板です。
行ってきました。店頭に所狭しと置かれた海苔、海苔、海苔。
なかでもわたしが気にいったのは、半切りの5枚入り海苔、ひとつはきっぱり焼き海苔の品質で勝負する「すっぴん一番 焼きのり」、もうひとつは「さらっ としおのり」、しっかりした海苔に塩味で、韓国海苔とはまったくちがいます。量が少ないので、ぱりぱりのうちに食べ尽くせるのもうれしい。 この半切りサイズだと、最近はやりの「おにぎらず」にもぴったりです。(え?おにぎらず、知らないって?海苔ではさんだごはんのサンド。具だくさんの四角 いおにぎりです。)
実は子どものころ、偏食児童だったわたしは、海の幸の豊かな北陸にそだちながら、食べられたのはもっぱら卵、かまぼこ、海苔。お肉が食べられなかったので 卵、お魚のすがたがこわかったのでかまぼこ、それにごはんが好きだったのでお海苔でした。海苔ばかり食べていたので色が黒くなったのだと、兄たちにからか われたものです。(こんな繊細な子どもだったのに、いつのまにか人も食う悪食になったのはどうしてでしょう?)
というわけで、海苔にはちょっとこだわりあり。味付け海苔はノーサンキュー、焼き海苔も小分けした袋入りでは頼りないので、全型の海苔を自分でそのつど4-6枚に切って食べていました。でも毎回海苔の切りくずがテーブルに飛び散るし、食べ残しは持て余すし、なにかうまい方法がないかと困っていたところ…
千葉海苔店にはなんと、4つ切りサイズの100枚入り焼き海苔がありました! その名も「特選 宮城寒流」。(「韓流」じゃなくて、「寒流」ですよ。)横から見ると厚みはこれだけ。千代紙サイズでかわいい!と叫ぶと、すかさず公子さんが、「折り鶴は折れません」とつっこみを。ウィットにあふれた女性です。 サイズは全形の4分の1だから、お値段もリーズナブル。100枚入りの海苔をもらうより、この4つ切り100枚入りのほうが、あげるほうももらうほうも、うれしいかもしれません。これだと手巻き寿司パーティにもそのまま使えそう。
わたしは死ぬ前の最後の食事に、「白いごはんと明太子と海苔」の3点セットが食べたい、というくらいの海苔フェチです。この4つ切りの海苔に、たきたてごはんをちょびっと載せて、そのうえに明太子!ああ、想像しただけでよだれが出そう。
開沼博さんは『はじめての福島学』(イーストプレス、2015年)のなかで、「被災地のためにあなたができること」を3つ挙げて、「買う、行く、働く」と言っています。「行く」ことや「働く」ことはハードルが高くても、「買う」ことはかんたん。今年のお中元や親しいひとへの手土産、何より自分への満足に、千葉海苔店のお海苔はいかが? いろいろ詰め合わせも考えていただけます。
千葉海苔店さんのHPはこちら。ネットからご注文できます:http://chibanori.net/
TEL、FAXにご注文なら、相談にのって頂けます。TEL:0226-46-3352 FAX:0226−46−2844
千葉海苔店 直営店
直営店舗のみでの商品も多数ご用意しているそうです。機会がありましたら是非お立ち寄りください!
住所:宮城県本吉郡南三陸町志津川御前下(国道398号沿い)南三陸町さんさん商店街内 営業時間:9:00~19:00 定休日:月休
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