2011.01.04 Tue
<div class="old cf"><p><strong>いくらなんでも展開に無理がありすぎ?!</strong></p><p> この映画は、仕事で行ったNYからの帰りのUnited Airlineの機中で、どうしても眠れない時間の暇つぶしのために観た。当時のボスが行きがけのフライトで観て「すごくよかった」と感動していたせいもある。結論から言うと、私のボスは間違っていた。</p><p> 要は、ストーリーが凡庸かつ非現実的なのだ。亡き妻を忘れられない男・ギャレット(ケビン・コスナー)と、その思いを知りながら彼に魅かれる女・テリーサ(ロビン・ライト・ペン)。<br /> その出会いからして、無理筋ばりばり。ギャレットが海に流した妻へのラブレターの瓶詰をテリーサが拾って、便せんやタイプライターの種類や潮流やなんやかんやから、ギャレットその人を突き止める(FBIか、アンタは!?)。<br /> しかも、亡き妻を愛しているはずのギャレットもテリーサに会って即、セーリングに誘うなんて、支離滅裂な展開(妻が忘れられないなら大人しくしてなさいよ)。<br /> その後紆余曲折を経て、ギャレットは新しい愛に生きる決意を固めるために、嵐の中を航海に出て(何を好き好んで…)、近くて溺れた人を助けて死んでしまう(ありえなーい)。残されたテリーサに、彼がまたまた瓶詰にしていた手紙が渡される。亡き妻に、テリーサと生きていくことを告げた手紙が…。<br /> あ、ごめん、全部ストーリー話しちゃった。でも、本当に安直かつ現実にはあり得ない無理な設定でしょ? これじゃあ、いくらケビン・コスナーがかっこよくたって、感情移入しようがない。</p><p>それなのに、どうして私はこの映画を(機内のちっちゃいスクリーンと雑音ごうごうのヘッドホンという最悪の環境下だったのに)印象深く憶えているのか。<br /> 勝手にメッセージを受け取ってしまい、それが胸に突き刺さったからである。「明日死ぬかもしれないのだから、何かを決めたら、即実行に移さないといけない」というメッセージが。その決意を固めるために海に行って、決意を実行する前に溺れ死ぬなんて愚の骨頂。わざわざ海に行かなくても、朝会社に行こうとして出会いがしらにクルマにはねられて交通事故死するかもしれない。「好きだ」と言いたければ、夜討ち朝駆け、その場でケータイに電話すべきだ。<br /> あれから10余年。人生の終わりは着実に近づいてきている。彼のことが好きなら、その気持ちを早く伝えないと。彼と一緒に行きたいところには、時を惜しんで出かけないと。</p><p> ちなみに、冒頭のボスとはいまだに交流がある。彼氏ができたことを報告すると、「頻繁に会うと飽きるから、1ヶ月に一度くらいにしろ」とのたまう。私より四半世紀年上の彼は、時間は無限大だと思っているようだ。</p><p>アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.</p><p><input name="amazon_small_image" type="hidden" value="http://ecx.images-amazon.com/images/I/5198W4Z323L._SL75_.jpg" /><br /> <input name="amazon_medium_image" type="hidden" value="http://ecx.images-amazon.com/images/I/5198W4Z323L._SL160_.jpg" /><br /> <input name="amazon_large_image" type="hidden" value="http://ecx.images-amazon.com/images/I/5198W4Z323L.jpg" /><br /> <input name="amazon_title" type="hidden" value="メッセージ・イン・ア・ボトル [DVD]" /><br /> <input name="amazon_author" type="hidden" value="" /><br /> <input name="amazon_manufacturer" type="hidden" value="ワーナー・ホーム・ビデオ" /><br /> <input name="amazon_publidation_date" type="hidden" value="" /><br /> <input name="amazon_url" type="hidden" value="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%88%E3%83%AB-DVD-%E3%82%B1%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%8A%E3%83%BC/dp/B00005HKX4%3FSubscriptionId%3DAKIAIVGUGFNUCXEGTYGA%26tag%3Dpokemonnohiro-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB00005HKX4" /></p></div>
カテゴリー:新作映画評・エッセイ / DVD紹介
慰安婦
貧困・福祉
DV・性暴力・ハラスメント
非婚・結婚・離婚
セクシュアリティ
くらし・生活
身体・健康
リプロ・ヘルス
脱原発
女性政策
憲法・平和
高齢社会
子育て・教育
性表現
LGBT
最終講義
博士論文
研究助成・公募
アート情報
女性運動・グループ
フェミニストカウンセリング
弁護士
女性センター
セレクトニュース
マスコミが騒がないニュース
女の本屋
ブックトーク
シネマラウンジ
ミニコミ図書館
エッセイ
WAN基金
お助け情報
WANマーケット
女と政治をつなぐ
Worldwide WAN
わいわいWAN
女性学講座
上野研究室
原発ゼロの道
動画






