2014.08.01 Fri
♫今日から、五回にわたって、講談社の編集者・浅野聡子さんが選んだ上野本を、毎週、シリーズで紹介します♫
はじめてしっかりと読んだ上野本が今回の『女たちのサバイバル作戦』で、そのハードさ、専門用語パンチに私には上野先生の本は理解できないのかも・・・。と思った方も多いかもしれませんが、ちょっと待った! ウエノ本は、ハード・ソフト多種多様。そして対談本など、掛け合わせで見えてくる上野千鶴子の表情も万華鏡のようにくるくる変わるのがその魅力です。読まないなんてもったいない。多くの著書のなかでも、フェミニズム初心者が楽しく読めて、しかも役に立つ、“とっつきやすい”ウエノ本5冊をご紹介します。
結婚帝国 ~女の岐れ道~ (講談社刊2004年 信田さよ子との共著)
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なんて身もフタもないタイトル!笑。共著者は、『母が重くてたまらない』でのちに”墓守娘”という、女たちの新たな苦しみをあぶりだした、カウンセラー・信田さよ子。
男に属していない女は“難民化”する、日本という“結婚帝国”で女たちがなぜ、どのようなカラクリで分断されているか、を明快かつ刺激的な会話で解き明かすこの対談本。『女たちのサバイバル作戦』と合わせて読むと、より明快にカラクリが見えてきます。
何より、上野さんが「あら、あなた結婚してるのよね。不幸な結婚でしょう、かわいそうに!」にと、信田さんにぶっこんだと思えば、上野千鶴子の母娘論に、信田さんが「いや、そんな簡単なものじゃないと思う」と、ばさーっとぶった切る、ふたり丁々発止なやりとりが痛快でたまりません!
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