2014.04.26 Sat
ブラウジング女のためのミニコミ電子図書館(4)
D-WANの最新記事「リブは女(わたし)のブーメラン ――リブ合宿から『女・エロス』へ」を読んで疑問がわきました。
『女・エロス』はD-WANで読めるのかな。
さがしてみよう。まずWANトップからサイト内検索。(日付のすぐ横です。)
ありました!『資料日本ウーマン・リブ史 総索引』p.2によればII巻とIII巻に『女・エロス』のことが言及されています。
II巻の300ページから発刊に際しての趣意書、301ページから宣言文が掲載されています。300ページ右サイドのコラムには紹介文もでています。
エロスってどういう意味なんでしょう?そんなことを思いながらふと『女・エロス』第3号までの目次に続く305ページを見るとなんと、富山妙子さんがひとつのヒントをくださっているではありませんか。
ギリシア神話によると、アフロディーテ(ヴィーナス)は美の女神で、そのむすこがエロスですが、またエロスはカオス(混沌)とニュクス(夜)の卵から生まれ、秩序をつくるものともいわれています。
『女・エロス』とはまったく別の文脈ですが編集者が「あふれる思いを言葉に」の章におさめているように問題意識は同じです。富山さんはここでギリシア以来、体制(オトコ)によって作られてきた「美」の基準を批判されています。
これは富山妙子さんがらみの同時生起現象に違いない。そんなふうに感じたのは富山妙子さんが5月10日に名古屋でトークイベントをされることになっていて、先日そのちらしを友人からもらったばかりだったからでした。YWCA名古屋主催のこのイベント。WANにもお知らせがでています。
http://wan.or.jp/information/index.php/event_show?id=2544
富山妙子さんは、さきほどの『資料ウーマン・リブ史II』によると 「市民に権利の回復を!市民連合」(1974年設立)の代表をされていて『新しい地平』という機関紙を発行されていたのでした。機関紙の2号の記事の中に上記の引用部分があります。
分厚い本なのでひっぱってくるのが重いですが下のリンクから読めます。『女・エロス』の記事とあわせて300ページから305ページでご確認ください。
http://wan.or.jp/document/web/images/womenslib/womenslib02.pdf
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