行ってきました〜。 高畑早苗さんの「妄想中世」、昨年にひきつづき身につけるアート、すべて1点もののブローチやペンダントのコレクションです。 わたしがゲットしたのは赤いブローチ。背景にあるふたりの天使の画像が入っています。 天使が手に持っているのは剣。 今年の夏の国会前に高畑さんも萌えて、おっと、燃えて、熱い思いで創ったそう。 高畑さんが選んでくださいました。闘う天使。わたしにぴったり(ニッコリ)。 もとは帯留めだったのを、ブローチにつくりかえてもらうことにしました。 あなたも自分へのクリスマスプレゼントにいかが?会期は23日までです。


妄想中世 髙畑早苗 パーソナルオブジェ  髙畑早苗は1977年に故郷の群馬を離れ、パリで独学の絵画研修を始めている。 18歳でギャラリーデビュー、サロン入選を果たすが、より自由な境地を求めてニューヨークに居住。有数のギャラリーとの契約を果たして帰国の折に佐賀町エキジビット・スペースで個展を開いた作家である。1980年代の日本の、現代美術開花期のことであった。 「妄想中世」と名付けた今回の小品展は、身につけるオブジェを中心として構成されている。髙畑が中世の匂いを嗅ぎつけた街々はパリ近郊に始まりヨーロッパとりわけ旧東欧圏にわたり、彼女の模索と放浪の節々が小さな素材に宿って、そして今回のオブジェに現れているようだ。 中世に惹かれるのは何故かという問いへの髙畑の答えの一つは先人のイマジネーションであり、現実とアルカディア(彼岸)の同居が自然にあると思うと述べている。表現力の強さをファン・エイクに、闘う力をジャンヌ・ダルクに学ぶというスケールの大きな観点が彼女の作品の通奏低音となっている。 (闘うという言葉を口にする髙畑は2015年の日本の政治状況の中で、国会周辺で出会う女たちへの眼差しに満ちている)。 アートを愛する人に、身につけてほしいとつくり続けてきた作品たちは今回の佐賀町アーカイブでの展示を機に「パーソナルオブジェ」というネーミングのもとに発売される。 現在進行中の大作絵画の傍らで、ころころと生まれ出た小さなオブジェたちはクリスマスに向かう季節に最もふさわしい装飾の魅力をたたえて用意された。一見すると、楽しく謎を誘う部品を駆使した逸品の集大成。 新作180点 旧作合わせて300点に及ぶオブジェ。およびスピリットを象徴する油絵11点の展示が圧倒的な空間をつくりあげている。
会 期: 2015年12月10日(木)〜 12月23日(水・祝)     オープニング 12月10日(木)18:00〜20:00
開廊日:会期中無休 12:00 ~19:00
会 場:佐賀町アーカイブ     東京都千代田区外神田6 -11-14 3331 Arts Chiyoda B110
アクセス:東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分      東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分
お問い合わせ:info@sagacho.jp
主催:佐賀町アーカイブ 協力:株式会社キチン
◎トークイベント:伊藤里麻子(美術史家)× 髙畑早苗  「ポリフォニー 中世追想 -音楽と美術の対話-」
 日 時:12月19日(土)14:00 〜15:30
 会 場:3331 Arts Chiyoda 306
 定 員:20名(要メール予約)      参加費:1,000円(クリスマスティー、小菓子付き)
 お申込:メール(info@sagacho.jp)にて、表題を「妄想中世トーク」とし、氏名、人数、メールアドレス(返信用)を明記のうえお申し込みください。2、3日経って返信のない場合は再度ご連絡ください。(いただいた個人情報は、本トークイベントのご案内のために使用するものとし、ご同意がない限りそれ以外の目的で利用したり、第三者に開示するようなことはございません)
■作家プロフィール 髙畑早苗[たかはた・さなえ]
1959年前橋市生まれ。17歳の時、坂口安吾の『堕落論』と岡本太郎の『今日の芸術』に衝撃を受け、目指してきた芸大受験の勉強を辞める。バイトをかけ持ち片道切符を買い高校卒業後パリへと飛び立つ。18歳でパリのギャラリーでデビューしアーティストとして自活の道に入る。1981年にニューヨークに移住しギャラリーと専属契約。佐賀町エキジビット・スペースでは、襖絵を中心とした「幸福な場所」1984年、マスクとトルソの「明日の顔を探して」1986年(佐賀町bis)、友人たちの肖像画を描き自画像とした「Intimate Reflections 1991-1995 生まれ出た自画像たち」1995年を発表。社会学者の上野千鶴子さんとのコラボレーション『あ・な・た・た・ち-自我からの癒し-』絵:髙畑早苗、文:上野千鶴子、あとがき:小池一子(NHK出版 1995年)が同時出版される。1996年からユングの“個性化の過程”とも言えるような混沌の時間に突入する。
人生で初めてOLとして働きながらその混沌を描くことで生き延び、10年後それらを「WEAR ME 転変無常」と名付け、京都法然院・方丈2006年、日本美術技術博物館 mangghaクラコフ2012年、香港2014年などで発表。現在は、再会した友人たちの肖像画シリーズ「Intimate Reflections」を制作中。 Website:http://www.sanaetakahata.jp
■佐賀町アーカイブとは 1927年竣工のかつては廻米問屋市場として栄え、昭和の名建築となった「食糧ビル」の空間を再生。1983年から2000年までの17年間、小池一子が主宰し、現在進行形のアートを発信した日本初のオルタナティブ・スペース「佐賀町エキジビット・スペース」。森村泰昌、内藤礼、大竹伸朗、杉本博司ら多数のアーティストを輩出した。2011年、佐賀町エキジビット・スペースの活動と資料、作品コレクションを検証し、展示し、語り、学ぶ、アーカイブをショーケース化する「佐賀町アーカイブ」を開設。