現地から、次の報告があったのでお知らせします。

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「男を見る目がなかった今大地です・・・」2015.12.24

福井地裁・林裁判長にすっかり騙されていた・・・
審尋のなかで、彼が時折見せる真摯に弁護団の意見に耳を傾ける姿や
腕を組み、天井を見上げて苦悩するような姿にである。

今年4月の差し止めを認めた決定をみごと、覆した今日の決定は
弁護団の先生方が言うとおり、まさに関電のコピペだったのだ。

おもわず、記者会見の席上で
「(林裁判長は)役者やのう! それも1枚も2枚も上手の・・・
すっかり騙されました!」と言ったら
井戸弁護士からすかさず
「今大地さん、男を見る目がなかったんですよ! 
わたしもですが・・・」とコメントがあった。
林裁判長の姿に、ジ~ンとしたわたしって、ほんま! アホやんか!
記者会見の場で、読み上げた申立人声明文を掲載しておきます。


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           申立人声明

 司法よ! おまえもか・・・と言わざるを得ない「決定」に対し、
強い憤りを覚えました。

しかしながら、わたしたちは決して負けたわけではありません。
司法が、三権分立の砦を守り切れず、
政府と原子力ムラに負けてしまっただけのことです。

 こんな情けない「決定」を出さざるを得なかった裁判官のみなさんも
さぞや、後味の悪い想いに駆られていることでしょう。
裁判官自らが、法の番人であることを放棄し、
国民の権利である基本的人権を踏みにじったのですから・・・

裁判官がつけているバッジは、三種の神器のひとつである
八咫(やた)の鏡をかたちどったものです。
鏡が非常に清らかで、はっきりと曇りなく真実を映し出すことから、
八咫 (やた)の鏡は,
裁判の公正を象徴しているものと言われています。
福井地裁の裁判官のみなさんのバッジは、
きっと曇っていたのかもしれません。

 わたしたちの弁護団の意見陳述は、どのような秤ではかろうとも、
「正義」であり、科学的根拠に基づいたプレゼンテーションは、
関西電力をはるかに凌駕するものでした。
その真実をどのような天秤にかけてはかれば、
このような「決定」を下すことができるのか信じられません。

 わたしたちは今日この日の「怒り」をエネルギーにして、
「正義は勝つ!」その日まで、さらに闘い続けます。


 全国からご支援してくださったみなさま
わたしたちの闘いはこれからも続きます。
転んでも転んでも立ち上がり続けることこそが、市民運動であり、
草の根運動の真の姿です。
福島原発事故を風化させないために、
そしてわたしたちの未来を担うこどもたちに
「核のない世界」をプレゼントできるその日まで、
ともに闘いぬきましょう。

2015年12月25日



           大飯・高浜原発運転差止仮処分申立人一同

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★以上、今大地はるみさんのブログ http://blog.goo.ne.jp/aran1104 許可を得て転載しました。
(報告者:今大地はるみさん=大飯・高浜原発運転差止仮処分申立人代表、敦賀市議)