猫カフェをしようとしたとき、「猫カフェ?」と周りから聞かれました。

今は疲れている人が多い。
そんな人たちがほっこり出来て、癒される場所を作りたい・・・
と、
ずっと前から思っていましたが、具体的な形になったのは定年退職するほんの少し前でした。

猫とは最期まで一緒に暮らしたい。
そんな思いと猫の保護ボランティアさんとの出会いが
「猫も人も幸せになれる猫カフェ」という形に繫がりました。

還暦の誕生日からブログ「五匹の猫とパリの風」をスタートし、
2015年7月1日、猫カフェ「五匹の猫」をオープンしました。

猫カフェをオープンして1年、某日の私の1日はこんな感じです。

(写真1) おなかすいたニャ~

【9:30】
カフェに到着。1日の始まり。
猫たちが猫部屋からお出迎えです。

カーテンを開け、猫たちと朝の挨拶。
猫たちにご飯のお給仕。
とにかく熱烈なごはんコール、
猫の大合唱です。

(写真2) 美味しい特別なお水なんだニャ

ご飯を食べた後は水を飲むので、
2つある水入れの水を交換します。

猫のトイレ掃除は一番の大仕事。
毛が散るので床の清掃の前に猫たちのブラッシングです。
そして、やっと床掃除です。
1日でこんなに?!というほどわた埃がでます。

お掃除している間にご飯を終わった猫たちはトイレへ。
子猫たちは綺麗になったトイレが大好きで、
トイレで寝転んで遊んだりします。
床清掃が終わるころには、猫たちの朝のトイレも終わり、もう一度トイレ掃除です。
子猫のナナトハッチはトイレ掃除のときに、覗きに来ては 「ちゃんとキレイにしてね。」って感じで眺めています。

ここまでで約1時間かかります。

【10:30】
カフェスペースと人間のトイレ掃除をして、カフェの準備。

【11:00】
昨日のお客様のサポーターカードを整理。明日お誕生日のお客さまへのバースデイカードを準備。
近くのスーパーに行って、果物コーナーでリンゴを物色。今日のは質が良さそうなので買うことに。

【12:00】
近くの定食屋さんでランチ。
さかなやさんがやってるお魚メインのランチはヘルシーで身体に良いのです。
ランチの帰りに準備したバースデイカードをポストに投函。

【12:45】
カフェに戻って来て、歯を磨いてエプロンして、点灯。
今日はお客さんがたくさん来てくれたらいいなあ…
新しいお客さまとの出会いは期待と不安が入り混じった複雑な気持ちになります。

【13:00】
鍵を開け、カフェのプレートをクローズからオープンへ。
「さぁがんばろう!」

(写真3) 小さなお店ですが

(写真4) この作業、実は好きなんです

金曜日は暇なことが多いから、
看板メニューのタルトタタンを仕込むことに。
1度に5~7kgのリンゴの皮をひたすらむいて、
カットしていきます。

【14:00】
猫部屋を覗くと猫たちはみんなまったりお昼寝中。
お客さんが来ないと猫たちもやる気が出ずいつもこんな風。

(写真5) いつも有難いご支援です

【14:30】
お客さまが保護ボランティアさんへの支援を持ってご来店。
「今日もお客さまが来てくれて良かった。」とホッとし、
感謝する一瞬です。
オーダーのカフェクレームをお出しして、
お客さまとひとときのおしゃべり。

【15:00】
猫ヘルペス持ちのチェリーちゃんにメニニャン(サプリ)を混ぜたおやつをあげる。

(写真6) 涙目が治らないチェリーちゃん

ウーロンにはプロバイオデンタルペット(サプリ)を砕いたものを水に溶いてシリンジであげる。

(写真7) ウーロンくんは口内炎が治りません

猫の健康管理は第一です。
いつも猫の表情や鳴き声、トイレの状態などに気をつけて、
少しでも異常を感じたら、かかりつけ医に相談します。

【15:30】
新規のお客さま二人がご来店
「五匹の猫」のシステムを説明し、オーダーを準備。
新規のお客さまをお迎えすると、どんな方かなとワクワクします。

(写真8) タルトタタンを出すお店は珍しいのです

【16:00】
久しぶりのお客さまがお友達を連れてご来店
オーダーのタルトタタンをオーブンで焼きます。
看板メニューのタルトタタンをご注文いただき、
熱々のタルトタタンを美味しそうに食べてくださる
お客様の顔を見るときが、
猫カフェだけど、タルトタタンをメニューに加えて良かった~
と思える瞬間です。

【17:00】
猫たちのディナータイム。
16時過ぎに晩ご飯コールが始まっていることも珍しくありません(笑)

【18:00】
カットしたリンゴをバターと砂糖でキャラメリゼしていく。
キャラメリゼしてく時の砂糖の焦がし方は勘と経験です。
リンゴを投入するときはいつも緊張します。

(写真9) リンゴによって変わる煮具合が命です

良い色に仕上がって来ました。

【18:30】
最後のお客さまをお見送り。

【19:00】
猫のトイレ掃除をして、お水を補給して閉店の準備は終了。

【19:30】
カフェのプレートをオープンからクローズへ。
施錠。
売上を計算し、レジを閉める。
ふきんやダスターなどを洗濯。

本当は20時閉店だけど、19時にお客さまがいなかったから閉店です
平日はこんな感じのことが多いです
閉店後、ボランティアさんに届いたご支援を届けに行くこともあります。
今日も1日、無事に終わったことに感謝して帰ります。

(写真10) シルちゃん

★★★★★★★★★★★★★★★★
ボランティアのCigarさんから
みなさまへご支援のお礼が届いたので、
ご紹介させてください。
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この度は、もふり、きんさん、シルに
あたたかいご支援をいただき
本当にありがとうございました。
皆さんのお気持ちに沢山支えていただきました。
私は主に県や市のセンターに収容されたコの
レスキューをしていますが、
年々増えるシニア猫さんの飼い主持ち込みに心を痛めています。
人間を信頼して暮らしてきたコたちです。
何とか助けてあげたい、、、。

しかし、シニアになっていて
なかなか新しい飼い主さんはみつからない。
病気を抱えている場合も多い。
今まで他の猫さんと接する事なく暮らしてきているので、
他の猫さんとうまくやれない。
等々、沢山の問題やリスクを抱えています。

(写真11) きんさん

私たちは個人での保護ですので、
本当は譲渡の難しいコを抱えるべきでは
ないのかもしれません。
しかし、やはり目を瞑る事ができず、
シニアだったりハンデがあったりして、
他から救いの手を差しのべてもらえないコを
レスキューしています。

不安になる時もあります。
しかし、そんなコたちがまた笑顔を取り戻した時、
やはりレスキューしてよかった...と、心から思います。
こうやって気にかけ支えてくださる方があると思うと、
また勇気をもらえます。
本当にありがとうございました。 (Cigarより)

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【お問い合わせ先】
猫カフェ「五匹の猫」
北九州市小倉北区片野新町3-1-12レ・サンク・シャ1F
093-967-6840
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