
上野千鶴子さん推薦!
「生まれてきてよかった、は子どもから親への最大の贈り物。
遊歩さんはそれを贈り、受け取った」
本書は、自分が大きらいだった著者が、自分を好きになるまでの道のりをつづった自伝エッセーです。
著者の安積遊歩さんは生まれつき骨が弱く、車いすで生活しています。
「だれもが地域で自立して生活できる社会」をめざし、差別や排除と闘ってきました。
日本初の障がい者自立支援センターを設立したり、国際会議でスピーチして旧優生保護法改正のきっかけを作ったり。フェミニストとして発信したり。
著者に出会って、エンパワメントされた人は少なくありません。(本書の編集担当でもある筆者もそのひとり)
自分が大きらいだった10代まで。
障がい者運動と、アメリカの自立生活運動に出会った20代。
ピアカウンセリングを知り、仲間と聞き合うことで親へのうらみを乗り越えて、自分を好きになれた30代。
40歳で、自らと同じ体の特徴をもつ娘を出産。
16歳差のパートナーと、友人たちと文字通りの「みんなで子育て」を実践した40〜50代。
「長くは生きられない」と医師に言われながら、体と徹底的に向き合うことで還暦を迎えた著者は、今日もパワフルに世界を飛び回っています。
「自分の問題は、どんなに個人的に見えても、世界のすべての人とかかわっています。
だれでも、ほんとうにしたいと思ったなら、自分をきらうことさえなければ、それは実現できる。それをいまのわたしは、知っています」(本書「あとがき」より)
“自分を好きになれない”ことの本質に、目を背けることなく向き合ってきた著者だからこそ歩むことができた、困難な中にも愛があふれたストーリー。
読者の人生にも、必ずやポジティブな変化をもたらす1冊です。
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