
9月8日〜11日、国内唯一の国際女性映画祭「あいち国際女性映画祭2022」が開催された。主会場は愛知県女性総合センター(ウィルあいち)、サテライト会場はミッドランドスクエア シネマ。今回27回目で、全31作品が上映された。作品の一部を紹介する。
『失われた時の中で』 日本/2022年 監督:坂田雅子
写真家だった夫・グレッグの死をきっかけに、カメラを手にベトナムへ向かった妻・坂田雅子。それから20年。枯葉剤被害者は今なお戦争の傷痕に向き合い続けている。グレッグは「よりよく知ることによって、世界を変えることができる」と言っていた。その言葉を信じている。
『燃え上がる記者たち』インド/2021年 監督:スシュミト・ゴーシュ、リントゥ・トーマス
インドで唯一、被差別カーストであるダリトの女性達で運営される新聞社「カバル・ラハリア(ニュースの波)」。カーストとジェンダーの複合差別に立ち向かう女性記者たち。
『マイスモールランド』日本、フランス/2022年 監督:川和田恵真
クルド人家族と共に生まれた地を離れ、日本で育った17歳のサーリャ。彼女は、あるきっかけで在留資格を失い、これまでの日常生活が一変する。
『わかれうた』日本/2017年 監督:黒木瞳
『線香花火』日本/2022年 監督:黒木瞳
2作品の上映後、黒木瞳監督のトークイベントが行われた。長編『嫌な女』(2016年)を監督した後、ショートフィルムの審査員をして、100本位観た。それに触発され、短編映画を撮ろうと思った。さらに故郷でも撮りたいと思い、友人も誘い協力してもらった。今後も映画制作は前向きに考えていきたい。ただし今は、女優のときは女優だけ、監督のときは監督だけと決めている。



フィルム・コンペティションは、12作品が上映された。審査委員長は愛知県出身の俳優・監督の奥田瑛二さん。
【グランプリ】
◆アニメ部門『MARE』日本/2022年 監督:石田たまき。
◆実写部門『MY HOMETOWN』日本/2022年 監督:古川葵。
共に将来は、長編作品への期待が込められている。
【観客賞】
◆アニメ部門 『ジョディ』日本/2021年 監督:袴田くるみ。
『おしらさま』日本/2021年 監督:嵯峨孝子
◆実写部門『虹色はちみつ』日本/2021年 監督:梅木佳子。
あいち国際女性映画祭ホームページ https://www.aiwff.com


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