10月に入りオランダの短い秋を感じたと思ったら、もう冬になっていました。
最低気温はだいたい8度、最高気温はだいたい12度くらいで、
日の出は朝8時ごろ、日の入りは夕方17時頃という感じです。
天気も一日の中で、晴れ、雨、曇り、雹、また晴れ、強風という目まぐるしく変化するのが当たり前で、
なすすべなく、ありのままの自然を受け入れて生きています。
今回は私が参加しているコミュニティについてお伝えします。
一つはトランスジェンダーのコミュニティです。
グループ内で回ってくるお知らせは主に夕食会やパーティーなどイベント情報です。
そのパーティーの後に「私の友人がそこで口紅がなくなったといっている。誰かが盗んだといっている。」という投稿や、
誰かのジョークが他の人の逆鱗に触れてグループ内が大騒ぎになることもありました。
友人のユセフ君がコミュニティに「Hi Girls! 次のパーティーはいつ?」と投稿すると、
トランス男性から「ガールズ?このコミュニティには男性もいるんだ!何度いったらわかるんだ!」
という怒りの投稿があり、その後も様々な意見が飛び交うなど、コミュニティ内での炎上が多いという印象です。
トランス女性同士の対立も多く、そこには不信感や敵意などのいら立ちを感じます。
トランス女性の友人の多くは、
男性社会が決めた「美の基準」にそって容姿を変化させることに努力している人が多い印象ですが、
それが時にどれほどストレスフルで終わりのない、むなしい行為であるかは私にも理解できます。
それだけではなく、性別適合手術を受けた後の自殺やセックスワーカーが殺される事件も起こり続けています。
そういった複雑な状況の中で感じる感情もコミュニティ内の対立が多い原因かもしれません。
トランスジェンダーの友人たちが抱える問題や苦悩は私には(残念ですが)全てを理解できないし、
これからもできないでしょう。
でも交流しながらお互い少しずつわかり合うことはできると思います。
ポリアモリーのコミュニティはフェミニズムそのものです。
参加者はポリアモリー(Poly)の実践者、Polyに興味がある人など様々です。
自分はPolyだと思っていたけど、一人のパートナーとうまくいっているからといって
コミュニティを離れていく人もいます。すべてがOpenでOKです。
投稿内容はパーティーや読書会、ポッドキャスト情報などが中心です。
時には他者との関係で傷ついた経験や、家族に正直な自分を話した際に傷ついた経験などの投稿もあります。
悲しみや混乱に打ちひしがれる人への投稿には多くの女性たちから温かい励まし、
共感、連帯を感じる返信が溢れていて読んでいるだけで力が湧いてきます。
一対のパートナーや結婚などの社会規範にとらわれず、
自分が本当に望む人生と他者との関わり方に挑戦している女性たちに敬意を払うとともに、
彼女たちとつながることはフェミニストである自分がどう在りたいのかを考える
とても刺激的で大切な場所だと思いました。
このコミュニティでは時々、新しい参加者が来ると自己紹介大会が行われます。
ここでも新しい発見が沢山あります。
例えば私が自己紹介する場合、私は女性として生まれ、自認する性も女性なので(She/Her)となります。
これが(They/Them)の人、(Tree/Trees)という人、
中には(ABCD)という人もいて、(意味は「Anything But Cis Dudes」私のセクシャリティはなんでもだけど、シス男性ではない。)驚きました。
他にも自己紹介には「Neurotypical」「Relationship Anarchist」「Non hierarchical」
「Mega Slut Kinky Solo Poly Dyke」という人もいて、世の中には色々なタイプの人や言葉あるなと勉強になりました。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。
Doei! (ドゥーイ!)またね!
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Sami
1973年生まれ。Feminist、非典型所属者。
群馬→東京→アメリカ・ノースカロライナ州→東京→2021年11月にオランダ移住(いまここ)
大事なもの:Freedom of Choice
座右の銘:実践あるのみ
猫と幸せに生きています。
自分の居心地のいい場所は自分で作ります。どうぞご一緒に。
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