杉本貴代栄(編)『フェミニズムと社会福祉政策』
2013.01.24 Thu
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新たな社会福祉施策の構築を目指すものである。
序章から12章までで扱っているテーマは、「フェミニスト社会福祉学」、「母子家庭」、「子育て支援」、「高齢者とケア労働」、「売春防止」、「フェミニスト・ソーシャルワーク」、「ドメスティック・バイオレンス」、「ホームレスと貧困」、「育児休業法」、「ボランティア活動」、「社会福祉現場での援助者と被援助者」、「欧米の社会福祉政策」、「アメリカのソーシャルワーク教育」である。
このように、多くの読者のニーズに応えられるバラエティに富んだ今日の社会福祉的テーマが、それぞれの領域において日本を代表する深い見識をもつ研究者、あるいは新進気鋭の研究者によって書き下ろされている。
また、研究者にとどまらず、フェミニズムおよびジェンダーの視点を大切にして活動を続けているさまざまな団体・組織のリーダーたちがつづったコラムも一読の価値がある。
もっともフェミニズムの視点が必要であるはずの社会福祉学領域は、長らくフェミニズムとクロスすることなく進んできた歴史的経緯がある。しかし今の社会を見まわしたとき、もはやそのようなことは許されないことを本書は訴えている。
なお、共著者は以下の方たちです(敬称略)。
杉本貴代栄、湯澤直美、原史子、宮本節子、須藤八千代、山口佐和子、丸山里美、乙部由子、朝倉美江、桑島薫、大塚陽子、菅野花恵
(第6章ドメスティック・バイオレンス担当:山口佐和子)
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