2014.05.03 Sat
アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.この本の著者、佐々木俊尚さんはITジャーナリストとしてご活躍だが、人気イラストレーター松尾たいこさんの夫としても、Facebookではちょっと有名だった。松尾さんがアップする「今日の(夫が作った)ブランチ」「今日の(夫が作った)夕ご飯」というタイトルの写真が、あまりにも美味しそうだったからだ。
その食卓には、常に数品が並び、料理のひとつひとつは派手ではないけれど、食べたい! と思わせるシズル感に満ちている。これは何! どうやって作るの? といったつっこみコメントに、「たぶん◯◯」「こうやってつくるらしい(けど、つくっていないからわからない)」と素直に答える松尾さん……。
昨年夏、佐々木俊尚さんと松尾たいこさんがパネリストを務める、北海道大学主催の食のシンポジウムに出席する機会があった。この豊かな食卓が、どのように作られているのかの一端に触れ、これはぜひ本にしなければ思い、即執筆をお願いした。
なぜ今、家めしなのか、の社会状況の分析から、手際よくセンスのいい料理をつくる発想の仕方と実践法まで、たっぷり盛り込んだ「読む料理本」。
料理初心者から、献立を決めるのに時間がかかる、もうひと味アップさせたい、といったベテランまで、役に立つヒントがいっぱいで、男女問わず反響が大きい。
まっさきに読ませたいと思っていた料理初心者の夫も、70代の母も楽しんでくれた。「ユニークなメニューにマンネリ主婦は反省。大事なのはセンスね!」とのこと。料理にはちょっぴり自信のあった私も、目からウロコのコツが満載で、実に勉強になった。
損はさせない一冊。ぜひお手に取ってみてください。 (マガジンハウス 編集者 広瀬桂子)
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