2013.09.25 Wed
WAN会員の石本裕子さんは、ハンガリー在住のピアニストです。
2013年のWAN総会では、自らお申し出くださり、
会場でピアノライブを行ってくださいました。
簡易な電子ピアノにも関わらず、即興で弾いてくださった曲の数々。
あのすてきな演奏をもう一度聞きたいという方のために、
「石本裕子 ピアノリサイタル my favorites」をご紹介します。
●WAN総会の時のライブの映像です。ほんのさわりですが、どうぞご覧下さい。
石本さんご本人からも、このCD制作にまつわるお話をいただきました。
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録音は2005年といささか古いものですが、ハンガリーの誇る敏腕プロデューサー、Toth Ibolya 氏(トース・イボヤ氏)にすべてをお任せしました。
ライブ演奏とは違う演奏上のテクニック、スピーカーから聞こえる「音」に対する細かな示唆をいただきました。
イボヤさんはWANにお呼びしたいような、音楽への強い想いとお人柄の暖かさでお仕事をしている方です。
彼女のシモベのような旦那様と、公私ともに連携が素晴らしく1989年まで社会主義体制だった国の、でも、個人の精神的自由は、日本より、よほど豊かだった歴史を感じさせるハンガリー女性の一人です。
また、演奏の細部にわたって、彼女の経験や音楽的見地は非常に目からウロコ、それまでの学習では学び得なかった、ハンガリー音楽教育の懐の深さも大いに感じ、それはショックでもありましたし、益々深くて広い音楽の世界へ分け入ることになりました。
最初の曲モーツアルトは、たった5分の曲に3時間のダメだしが続きましたのは、いささかへこみました。
トラック⑥~⑧バルトーク作品「チーク地方の三つの民謡」はハンガリー映画「君の涙ドナウに流れ」に起用していただき(ただし、予告篇)たいへん嬉しい事でした。
演奏家は生身の人間ですから、時代によって奏法や表現が変わるものですが、最後のブゾーニ編=バッハ「シャコンヌ」も今も同じ考えがしっくり来ています。
全体に、聞きやすい親しみやすい曲目の数々、WANの皆様にも愛聴版の一枚に加えていただけましたらこの上ない幸せです。
写真は2011 年、白河関辺小学校での1枚です。
自然あふれる環境に、無邪気な子供たちでした。
まだ震災のあった年の暮れでした。感想文に「今日音楽を聴いて初めて元気になった」と
書いてくれたのが、何とも心に残りました。
◆曲目
1. モーツアルト ロンド二長調k・485
2. シューベルト即興曲弟3番OP142-3
3. ドビュッシーベルガマスク組曲より月の光
4. ドビュッシー小さな黒ん坊
5. シューベルト(リスト編)ウイーンの夜会弟6番
6. バルトーク3つのチーク県の民謡
7. バルトークルーマニア民族舞曲(6曲)
8. バッハ(ブゾーニ編)シャコンヌ
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石本裕子 ピアノリサイタル バルトークをめぐる作曲家たち / 石本裕子 / CD ( Music )
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