映画作品『沈黙』(パク・スナム監督)が、日本公開のためのクラウドファンディングに取り組んでいますが、まだあまり集まっていないようなので、推薦文を書きました。(韓国DMZ映画祭2016年・特別賞受賞作品)

ぜひ、少額でも良いので、ご協力よろしくお願いします、ちなみに、リターンにDVDや書籍、チケットなどいろいろもらえますので、結構お得です。他のファンディングより特典盛りだくさんです。転載・転送も大歓迎です。

【朴壽南監督の映画『沈黙』を推薦する 木村ジョウ(KDML暫定コーディネータ)】

この作品には、とても、美しいショットが複数あり、記録としての貴重な映像はもとより、心を動かされました。

フィルムの中の、90年代から現在にかけてのハルモニたちの姿は、被害者としての姿ではなく、闘いの主体であると同時に対話的である人間的な側面に焦点が向けられます。また、特に印象的なのは、日本人の若者たちとのあたたかい交流を描いていることでした。

映画は、「沈黙」という題名ですが、沈黙を打ち破り、闘うことによって歴史の主体となってゆくハルモニたちと、それをとりまく人々、同時に、90年代からの長い闘いに伴走する朴壽南監督自身の姿も記録しています。よく通る美しい声と、その日本語と朝鮮語の響きが心に残ります。

ここで、なぜ、監督自身が出演しなければならないのでしょうか?

この作品において、在日朝鮮人である監督の存在は、媒介のように現れます。自身が「闘いの同伴者」としてフィルムに写りこむことにより、在日として、朝鮮半島と日本の間に生まれた使命のようなものを果たしていると感じさせられました。

その媒介は、過去と現在の、日本と朝鮮半島の、そして歴史と未来のあいだのものです。現在、81才の監督自身が、ハルモニ達と非常に世代が近く、同じ時代を生き、長い「沈黙」の期間を、同時代で見つめてきたということの意味を、自らの身体によって表現しているのでしょう。

この映画が記録するものを受け止めようとするとき、昨年12月の「日韓合意」の問題に直面せざるを得ません。この政府間の妥協的合意は、本当に「未来志向」のものなのでしょうか?

私が見たヴァージョンでは、作品中、主要な言語は朝鮮語(韓国語)でした。ここで、朝鮮(韓国)と日本との関係について、また、日本語と朝鮮語の歴史的に非対称な関係についても、考えさせられることになります。特に、イ・ヨンスハルモニや、何人かのハルモニの非常に上手な日本語には、はっとさせられました。

この映画を、韓国で見ることと、日本で見ることは文脈の違いがあると思います。私は、この作品を、偶然、韓国で見る幸運に恵まれましたが、日本で見るときは、また違う意味を持つでしょう。

日本での公開が楽しみです。
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【拡散希望!応援お願いします】
朴壽南(パク・スナム)81歳が生涯をかけて取り組んだ「慰安婦」問題のドキュメンタリー映画『沈黙』。来年の公開実現に向けて、ご支援をお願いするクラウドファンディングは終了11/18(金)に迫りました。現在54名の応援を頂き目標達成率30%まできました。続々のご支援、チラシ配布もご協力ありがとうございます。目標150万円達成に向けて本作へのご賛同と協力を重ねてお願いします。

○MotionGalleryのクラウドファンディング
https://motion-gallery.net/projects/silence
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Kimura Jo