お助け情報

お助けWANは、女性のこころと健康、仕事、法律の相談室です。このコーナーの担当者・回答者はいずれも、女性の心と健康、仕事など、暮らしに寄り添ってきた専門家です。どうぞ、安心してご相談ください。一人の悩みは、同じ悩みを抱える女性たちへとつながります。

キャリア

相談10 育児休業後の仕事に不安を感じています

2012.10.03 Wed

30代です。半年前に出産し、現在育児休業中です。私の勤務先では育児休業後復帰する女性も多く、希望すれば社内の保育所も利用できます。その意味では恵まれていると思うのですが、自分の理想とする子育てとは相当異なる育児スタイルになることが改めて分かり、復帰後の仕事に不安を感じ始めています。
具体的に言えば、復帰後のワークスタイルは①時短勤務を選択して1日6時間勤務とする(その場合、昇進昇格のペースは落ちる。配属はおそらく定型業務をする部署)、②通常勤務を選択して社内の保育所やベビーシッターを利用して目いっぱい働く(その場合、昇進昇格への影響はない。しかし、出張や残業はあくまでも個人の問題として処理しなくてはならない)のいずれかを選ばなくてはならないという「究極の選択」を迫られます。
私は、実際に子育てをしてみて子どもを他人に預けて働くことにはかなり疑問を感じるようになりました。他人はやはり親身になって子育てをしてはくれません。本当に自分の子どもと向き合うためにはある程度の時間的な投入は絶対に必要だと思うのです。ワーキングマザーの多くが「子どもと接する時間は『量より質』」と言っていますが、これは子どもに時間を割けない言い訳のようにしか思えません。
しかし、だからといって「子育てのために退職する」という選択は、私にはできそうになりません。なぜなら、そのような選択は「その他大勢」の女性が今までやってきたことであり、自分がその群れに連なることはプライドが許さないのです。矛盾に満ちた相談ですが、アドバイスを頂ければ幸いです。

回答

回答10:福沢恵子さん

「すべてを一度に解決する方法はない」という割り切りも時には必要です
確かに「矛盾に満ちている」ご相談ではありますね(笑)。でも、人間とはそんなものだと思います。仕事で遅れを取るのはいやだけど、子どもはきちんと育てたい。つまりはそういうことですね。
私も個人的には「養育者が忙しすぎると子育てはうまくいかない」ということは色々な事例から感じています。(ただし、この場合の「養育者」は女性に限定する必要はないと思います)それでも「昇進や昇格で遅れをとるのは強い抵抗感がある」と感じておられるのであれば、時短勤務をはじめとする「マミートラック」には乗りたくないのが本音でしょう。
子育てのパートナーとなる父親の関わり方については特に言及されていないので、その点は想像でお答えしますが、もし父親の関与があまり期待できないのでしたら、この際割り切ってあなたの実母もしくは夫の母親、いずれもあてにできないのであれば信頼できるベビーシッターを確保して、思い切った「丸投げ育児」をされてはいかがでしょうか? (もちろん、すべてお任せではなく、具体的な育児の方法については事前にきちんと打合せをすることになりますが)

回答者プロフィール

福沢恵子

現在は担当しておられません。

ミニコミ図書館
寄付をする
女性ジャーナル
博士論文データベース
[広告]挑戦するフ>ェミニズム
> WANサイトについて
WANについて
会員募集中
> 会員限定プレゼント
WAN基金
当サイトの対応ブラウザについて
年会費を払う
女性のアクションを動画にして配信しよう

アフェリエイトの窓

  • 分断されないフェミニズム: ほどほどに、誰かとつながり、生き延びる / 著者:荒木...

  • データから読む 都道府県別ジェンダー・ギャップ──あなたのまちの男女平等度は? (...

  • 女の子のための西洋哲学入門 思考する人生へ / 著者:メリッサ・M・シュー / 2024...

amazon
楽天