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お助けWANは、女性のこころと健康、仕事、法律の相談室です。このコーナーの担当者・回答者はいずれも、女性の心と健康、仕事など、暮らしに寄り添ってきた専門家です。どうぞ、安心してご相談ください。一人の悩みは、同じ悩みを抱える女性たちへとつながります。

法律

事例65:経済的DV?収入以上の車を購入した夫

2021.06.30 Wed

はじめまして。
友人に経済的DVを指摘され、どこに相談していいのか分からず、こちらのHPを見つけてメールしております。
主人の給料が少なく、経済的に余裕がほしかったため、産後半年で再就職、フルタイムで働いてきた主婦です。
無理がたたったようで病気がちになり何度も休み、5月末から適応障害のため出勤できなくなり、退職することになりました。
主人は車が趣味で、結婚を機にやめるとは宣言したものの、車の購入時は一回り大きく、上のグレードのものに、オプションをつけるありさま。家計管理は私が任されていますが、こうと決めたら頑固な主人に押され承諾してしまい、一時は一か月に10万ものカーローンを払っていました。
私が退職することになり、私が普段乗っていた軽自動車をローン相殺で処分することができましたが、現状の収支のままだと、生活費に使えるのが3万円もありません。
現在払い続けているカーローンは月65000円。
何とか額を減らせないかと聞いても「無理」の一点張り。携帯を格安プランに乗り換えたり、外出・外食・交際を控えたりしていますが、微々たるもの。
私の医療費もかかっているので強くは言えませんが、このままでは生活が破綻してしまうと思い、離婚を視野に入れだしました。

育児家事には協力的で、1歳になる子どもも懐いています。
それもそのはず、私はフルタイムで働き帰宅後、料理洗濯をこなしている間、子どもを見ているのは主人ですから。
自宅療養するようになって一緒に過ごす時間が増え、やっと私に懐いてくれるようになってきました。
以前からモラハラ傾向があり、離婚を決意いた矢先に妊娠が発覚して今に至ります。
子どものおかげで少しは改善されましたが、意見がぶつかると「俺の常識のほうが正しい」と聞く耳を持たないこともあります。
「いずれ離婚するかもしれないなら、今から何をしたらよいか」を専門家の方にお聞きしたいと思い、メールした次第でした。

ぼっこ(福岡県・30歳)

回答

回答65:養父知美さん(弁護士)

2人目を妊娠中ということですか?
生活費3万って、住居費、光熱費、車のローン、携帯代を除く生活費ってこと?
食費、被服費、日用雑貨等がっていうこと?

このままでは生活破綻してしまうと書かれているところを見ると、生活費3万ではムリで、現状、毎月赤字なんでしょうね。
どれくらい赤字なんですか?
預貯金は?

このままでは生活が破綻してしまうのであれば、破綻を避けるには、収入増やすか、支出を減らすか、しかないですね。
あなたが働くか、夫に四の五の言わさず車のローンを削る算段をするしかない。
二択です。

離婚したら、生活破綻から免れるとは限りません。
収入よりも支出が多ければ、経済破綻するのは、離婚しようがしまいが同じです。
離婚した場合の生活設計をしてみてください。

住むところはどうするのですか?
実家等に頼れるのですか?
月の生活費はどのくらいかかりそうですか?
住居費、光熱費、携帯代、食費、被服費、医療費、交通費、交際費、日用品、その他、必要な額を積算してみてください。
毎月、いくらぐらいかかりそうか、わかります。

その額をどうやって確保するか、考えてください。
養育費の相場は、ネットで家庭裁判所の算定表をチェックすればわかります。
夫は安月給とのことですし、経済観念の薄い人のようなので、あまり期待できないですね。
あなたが稼ぐしかありません。
現在、自宅療養中であれば、まず、体をしっかり治してください。
その上で、就活を行ってください。

あなたがフルタイムで働くとして、子育てはどうしますか?
離婚したら、夫の協力は難しいですよね。
ワンオペ育児はシビアですよ。2人目を産むのであればなおさらです。
協力者は得られそうですか?

これらについての目途がたてば、いつ離婚しても大丈夫です。
頑張ってください。

回答者プロフィール

養父知美

とも法律事務所は、知をもって(法律の専門家としての知識をもって)、友として(あなた自身や家族になりかわることはできないけれど、あなたの力になりたいと願う友人として)、共に(ひとりで頑張らないで、ひとまかせにしないで、一緒に)、問題解決をめざす法律事務所です。