アクション

views

1696

NPO法人参画プラネット☆つながれっとシアター「外泊(ウェバク)」

2012.01.27 Fri

weabak2

1月の市民交流事業は、つながれっとシアター「外泊」でした。
今回は、1月13日金曜の夜と14日土曜の午後というように、試験的に2日間開催し、都合のよい日程で参加していただけるようにしました。金曜の夜には、仕事帰りの方に多く参加していただけました。

さて、『外泊(ウェバク)』は、韓国で510日続いた女性労働者たちの闘いを描いたドキュメンタリー映画です。「非正規雇用保護法」施行前に大量解雇を行ったイーランド社に対して、怒り立ちあがった女性たちは、2007年6月30日の夜、仕事場であるホームエバー・スーパーマーケットのレジを占領します。それが彼女たちにとって、「はじめての外泊」でした。お弁当を分け合い、歌い、踊り、スピーチし、ストライキをする彼女たちは楽しそうです。一方で、妻や母としての役割を果たせない葛藤や苦悩も抱えます。彼女たちの言葉一つ一つが、自分の生活と重なり、女性が置かれている立場に家制度や性別役割分業の根強さを感じました。

闘争は、やがて政治的な大きな動きに巻き込まれ翻弄され、最終的にはホームエバー社が他社に買収されることで結末を迎えます。『外泊(ウェバク)』の女性たちは、それぞれの家に帰って行きました。彼女たちを「外泊」させたものは何か、映画を観終わった後もじっくり考えたいテーマです。
 
ところで、素晴らしい映画を観終わった後、しばし放心状態で言葉を失うことがあります。今回の「外泊(ウェバク)」も、エンドロールが終わった会場は、終わりの挨拶をすることもためらわれるほどに感動の静寂を感じました。「外泊」は、韓国で起きた労働闘争を描いていますが、日本の女性労働の問題にも非常に多くの問題を投げかけてくれます。機会があれば、ぜひ皆さんのところでも上映会をお勧めします!

weabak

(事業運営局 伊藤静香)

カテゴリー:参画プラネット

タグ:仕事・雇用 / 貧困・福祉 / 映画 / 社会運動

ミニコミ図書館
寄付をする
女性ジャーナル
博士論文データベース
[広告]広告募集中
〉WANサイトについて
WANについて
会員募集中
〉会員限定プレゼント
WAN基金
当サイトの対応ブラウザについて
年会費を払う
女性のアクションを動画にして配信しよう

アフェリエイトの窓

  • 人間の声で: ジェンダー二元論を超えるケアの倫理 / 著者:キャロル・ギリガン / 2...

  • 産む自由/産まない自由 「リプロの権利」をひもとく (集英社新書) / 著者:塚原 久...

  • ジェンダー平等世界一 アイスランドの並外れた女性たち / 著者:イライザ・リード...

amazon
楽天