Protect Life - Welcome to Earth Recent oil Paintings and 200 Personal Objects
髙畑早苗 Sanae Takahata
2016年9月23日(金) - 10月31日(月)
会場:H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHI
〒100-6301 東京都千代田区丸の内2-4-1丸の内ビルディング1F
営業時間:月~土 11:00-21:00/日祝 11:00-20:00
レセプション:9月23日(金) 19:00~21:00

H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHIより 髙畑早苗個展「Protect Life -Welcome to Earth 」の 開催の ご案内を申し上げます。 高畑早苗は、10代でパリ、その後ニューヨークへと渡り、日 米各地で数々の展示を行い、80年代から現代アートシーン を駆け抜けてきました。油絵、襖絵、等身大の立像など素材 に縛られることなく、その時々に突き上げてくる自らの問題 意識をテーマに制作を続けています。
今回は、”Protect Life”シリーズから新作を発表します。テレビ やインターネットから毎日のように流れる、世界に広がる不安 や危機を伝えるニュース。 身近な豊かさの陰で見えづらく なっている生命や自然に向けられる暴力。それらに対する メッセージとして、 生まれてくるいのちへの祝福の気持ち を込めた新シリーズとなります。
さらに、人気のシリーズとなっている「妄想中世」の新作 “Pieces of Earth”も発表。ヨーロッパを中心に収集したアンティー クの ジュエリーやビーズを解体し、自らの作品とコラージュ し たブローチ作品です。本展では会期中に約200点を展示予定。
この機会に、是非ご高覧くださいますようお願い申し上げます。
髙畑早苗 Sanae Takahata
群馬県前橋市生まれ
[近年の主な個展]
2015「妄想中世」佐賀町アーカイブ(東京)
2014「Metamorphosis」mur nomade (香港)
「Medieval Garden」a.m.space, Curated by mur nomade (香港)
「Metamorphosis -Homage to Chimera Noko」GALERIEPARIS (横浜)
2013「中世であそぶ II― イブとリリスの物語」ギャラリー砂翁(東京)
2012「WEAR ME TENPENMUJO-CZYLIO O ZMIENNOSCI ZYCIA」日本美術技術博物館
manggha (クラコフ)
「中世であそぶ」ギャラリートモス(東京)
2011「WEAR ME 転変無常 2011 YOKOHAMA」GALERIE PARIS (横浜)
2009「Sanae Takahata」State-of-the-Arts (香港)
2008「WEAR ME 變幻無裳」OC Gallery (香港)
「WEAR ME 變幻無裳」Economist Gallery, The Fringe Club (香港)
「蝶々と呪文」ギャラリー砂翁&ギャラリートモス(東京)
2006「WEAR ME 無意識の鎧、意識の兜」表参道画廊 (東京)、法然院・方丈 (京都)
[近年の主なグループ展、受賞]
2014「夢の軌跡」上毛芸術奨励賞・芸術文化賞受賞者展主催:上毛新聞、高崎シティギャラリー(高崎)
「A Journey To Japan」日本美術技術博物館 manggha (クラコフ)
1996 上毛新聞奨励賞 主催:上毛新聞社
[書籍]
『あ・な・た・た・ち -自我からの癒し-』絵:高畑早苗 文:上野千鶴子(NHK出版) 1995年
『表現する女たち-私を生きるために、私は創造する-』京都精華大学総合講座「女性と芸術」
編:三木草子、レベッカ・ジェニスン (第三書館) 2009年
他
1985-1986 テレビ・コマーシャル (マスク&立体作品、美術)、広告(イラストレーション)、
装丁 (油絵)、NHK衛星放送音楽番組ビデオ(立体制作)に関わる。
いのちが脅かされている。子供たちも女たちも男たちも、森も悲鳴をあげている。そこに住む生き物も行き場を失いつつある。私たちは何処へ向かおうとしているのだろう。豊かさの裏で自然が破壊されてきた。世界の何処かで毎日のように殺戮や残虐行為が続いている。恐怖が世界を覆う前に、どうかいのちを抱きしめてほしい。一人一人の私たちがそうすることで、きっと世界は変わって行く。
「いのちをまもれ」シリーズは、時代の危機感を感じながら、2015年の佐賀町アーカイブ展か ら生まれてきた。新作の油絵「ようこそこの地上へ」は、新しく生まれてくるいのちへの祝福を込 めて描いた作品だ。舞い降りてきた精霊たちは女でも男でも天使でもない。言うなれば地上から 立ち上ってくる気のようなものだ。通常、目に見えなくても感じるもの。それを私の解釈で擬人 化させた。
解釈者、媒体、なかだちをするもの。私の特質はそういうことだ。
誕生とともにいのちの宿命として進んで行く道を守り讃える地上の気”精霊たちと、新作のパーソ ナルオブジェ ”Pieces of Earth”120点、旧作100点を展示する。
⚫ ️ DMの油絵作品について
展覧会タイトル: Protect Life - Welcome to Earth 展覧会英語タイトル:「Protect Life-Welcome to Earth」 作品タイトル: 「Welcome to Earth」「ようこそこの地上へ」 制作年月日: 2016年
材料: 油絵に油彩、oil on canvas, サイズ:縦X横 200 cm x 90 cm 作品写真撮影者名: 福原毅(Takeshi Fukuhara)
展示内容:
新作油絵、「いのちをまもれ」シリーズから2点。
「 Welcome to Earth」200 cm x 90 cmと、「Welcome to Earth 2」130x90cm, 油絵小作2点~3点
パーソナルオブジェ:
新作タイトル「Pieces of Earth」 120点 、旧作100点(予定)

パーソナルオブジェについて
Pieces of Earth
パリで、ブルックリンで、プラハで、ハバナで、クラコフで、ニュールンベルグで、キトで、フェ ズで、オアハカで、ブルサで、ブダペストで、香港で、東京で、道を歩きながら、私は奇妙なもの 今まで見たこともないものを見つけ、集めた。訪れた土地で出くわす風景や建物や絵画や人々の 写真も撮リ貯めた。何十年もかけて、それらを大切にとっておき、国を移り住む時は持ち歩いた。 いろいろな土地の匂いや出会った人たちの声がその中にごちゃ混ぜになり詰まっていた。まるで 私の記憶の倉庫、脳みその中のようだ。その中で、世界はごちゃ混ぜになり平和共存している。
ある日、私は箱の中で眠っていた”世界のかけら”たちを貼り合わせオブジェを作ってみた。そして、 それを胸に付け、また色々な国を歩いた。ジャケットにそのオブジェを付けているだけで見知ら ぬ人々が私に声をかけ微笑んだ。なんだか嬉しい。
実は遊びで作り初めたパーソナルオブジェ。だが、いつのまにか人気を呼び、もはや遊んではいら れないくらいたくさん創っている。
これらは私の芸術とは違い、いのち賭けで生み出しているわ けではないけれど、身につけた人たちを幸せな気分にしたり、強い気持ちにしたりしているらし い。パーソナルオブジェという、この独特な呼び名は、2015年に展覧会をした佐賀町アーカイブ の小池一子さんから授かった。
作品は一つとして同じものは創れない。人のいのちと同じように、私のパーソナルオブジェもそ れぞれ世界にたった一つしかない。どんなに大きなオブジェの裏にもピンをつけた。それらを身 につけて、世界中を闊歩してほしいからだ。
2016年 髙畑早苗