法律
相談 19:喫茶店のトイレの鍵を変更してもらえる法律は?
2013.11.05 Tue
トイレのドアの相談です。
3年前10月に神戸市内の喫茶店で、
あるイベントに参加中、休憩時にトイレにいって、
使用中にドアが開けられてのぞかれてしまったようです。
その時は自分がカギをかけ忘れたと思っていましたが、
よく考えるとドアを10センチ開けてトイレをするはずもなく、
鍵をかけ忘れて自然にドアが開く様子もなく、誰かに開けられていたと思います。
鍵を私がかけ忘れていても開けてしまった人はドアを閉める義務もあると思います。
和式トイレでドアが背面にあり用を足すときに気が付かないです。
外からコインで開けられるタイプのカギです。
再発防止のためにこの喫茶店にドアの鍵を変更してもらうようにお願いする法律はありますでしょうか。
また、喫茶店のトイレの法律というのはないのでしょうか。
ドアが背面にある場合コインで開けられるタイプは危険だから禁止というようなものなどです。
イベント主催者にこの事件についてイベント参加者に伝えて周知するようにお願いしましたが、聞いてもらえなかったです。
とも/神戸市/35歳/女/無職
回答
回答 19:小島妙子さん(弁護士)
これは、刑事事件とは全く関係ないです。
むしろ、喫茶店には、客がトイレを安心して使用するという、「安全配慮義務」があると思います。
その義務として、どの程度の配慮義務があるかでしょう・・・そもそも外側からコインで開けられる鍵は、一般に非常時を想定してのもので(トイレ内に、人質を取って立てこもったり、倒れたりなど・・・)、
今や広く普及していますし、他の人にとっての安全配慮そのものですので、これを止めてくれというのは、全く筋違いです。
むしろ、「トイレをご利用の際は、必ずノック願います」などの掲示を要請するのが、スジでしょう。
回答者プロフィール
小島妙子
ジェンダー法学に詳しく著作も多いすぐれた理論家であると同時に、セクハラ・DV、不当解雇、離婚、財産分与等々、幅広く訴訟を扱う頼りになる実務家。事務所にはほか2名の女性弁護士がおり、女性からの相談の受付体制は万全です。