お助け情報

お助けWANは、女性のこころと健康、仕事、法律の相談室です。このコーナーの担当者・回答者はいずれも、女性の心と健康、仕事など、暮らしに寄り添ってきた専門家です。どうぞ、安心してご相談ください。一人の悩みは、同じ悩みを抱える女性たちへとつながります。

法律

相談 21 : ごく普通の日常に全く知らない人から暴力を振われた場合は?

2014.06.06 Fri

仕事帰りに、定期を買わなければいけないことを思い出しました。定期券売り場は改札とは離れており、そこまで行くのにデパ地下を通り抜けるかホームを進むか、ルートは二つありました。
デパ地下は混んでいるので止めて、ホームを歩くことにしました。ホームへは、改札から階段を上がります。階段を上がりかけたところへホームに電車が入ってきたようで、人の波が下りてくるのが見えました。とっさに、階段左端の手すりで仕切られた狭い所へ移動しようかと思いましたが、すぐ前に人がいて、しかも手すりが邪魔だったのでそのまま手すり横ギリギリを上がることにしました。
そう判断したほんの少し後に、多分私の前を進んでいた若い男の人にぶつけられたものだと思いますが、なにやらケンカじみた怒声がしましたが、上がる勢いでそのまま私は進みました。
すると、本当に突然(野球帽にジャンバーを羽織っていたと思う)中年の男性に右足太ももを膝蹴りされました。かなりの衝撃と痛みで、思わず「いてぇなぁ~!!!」という声が出ました。
うかつなことに、それが理不尽な確信犯の「暴力」であることに、ホームに出て歩き始めた時に気付きました。なぜなら、階段を下りる時に膝は出ないし、あの衝撃は下りる動作からのものとは到底思えなかったからです。
本当に、うかつでした…というか、ごく普通の日常に全く知らない人から暴力を振われる…というコトが考えられなかったからです。
あとで考えると、野球帽の中年男性にとって(真正面ではなかった)向かい側から人が上がってくるのが許せなかったのでしょう。しかも怒声を浴びせた相手は若い男性で、自分に刃向かうという危惧もあってそれ以上のことはしなかったのでしょう。振り上げた拳のやりどころが見つからなかったところへ、ヨタヨタ?その後ろから上がってくる中年女性(私)を見つけて、これ幸いと自分の怒りをぶつけたのでしょう。
太ももの痛みは1週間ほど続き、「もしやひびでも入っているのでは??」と感じられるほどのものでした。
以前にも、ホームに整列して始発を待ち、電車内に入る時に後ろから何かで押されて余りの痛さに声を上げたこともあります。この時も、帰宅して確認したら背中にクッキリと赤い線が残っていました。
こういった(本当に中年男性が多い)、自分勝手な、しかも自分より弱い立場の人に対する理不尽な暴力にはどう対処したら良いのでしょうか?
その場で大声を上げる?対抗暴力を振う?…どれも、自分の身の安全が保証できないような気がします。でも、こういう暴力を放置したくはない…
スマートで効果ある対処法を。お教え下さい。
名前:明(はる)、埼玉県、62才、非常勤職員

回答

相談 21:小島妙子さん(弁護士)

加害者の特定ができていないので 法的対応は難しいです。
加害者不明で 警察に告訴する方法がありますが、この事案では受理が難しいでしょう。
新聞への投稿など 検討してみては いかがでしょうか。
弁護士 小島 妙子

回答者プロフィール

小島妙子

ジェンダー法学に詳しく著作も多いすぐれた理論家であると同時に、セクハラ・DV、不当解雇、離婚、財産分与等々、幅広く訴訟を扱う頼りになる実務家。事務所にはほか2名の女性弁護士がおり、女性からの相談の受付体制は万全です。

タグ:非婚・結婚・離婚 / くらし・生活 / 女性政策 / 小島妙子

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