「陽の当たらなかった女性作曲家たち」コンサート実行委員会は、WAN基金の助成を受け、全国5カ所でコンサートツアーを開催します。
このコンサートは、WANサイトに連載のエッセイ「陽の当たらなかった女性作曲家たち」から生まれたものです。

コンサートツアーは、
7月25日(火)岩手県盛岡市「プラザおでって」
7月29日(土)新潟市「東区プラザ」
でスタートします。
コンサートツアーにむけて、このエッセイに登場する女性作曲家たちの中から実行委員お勧めの作曲家「わたしの推しメン」を、毎月交代で紹介します。

「わたしの推しメン★」第5回は四日市実行委員会の担当です。

「エルフリーダ・アンドレー」

エルフリーダ・アンドレー[1841-1929]は北欧・スウェーデンのオルガン奏者、指揮者、作曲家として活躍しました。
さらに、スウェーデン女性解放運動の先駆者として女性の地位向上に果敢に取り組んだ女性でもあります。
当時、学校や教会は男性オルガニストのみが活躍する世界。
そんな中でも頭角をあらわし、女性オルガニストも教会で働けるようにと運動を展開して法律を動かし
ヨーテボリ大聖堂の正式オルガニストに就任します。
演奏家・作曲家としても幅広い層に受け入れられ、彼女のコンサートのために遠方から大勢の人が駆けつけたそうです。
音楽家と運動の先駆者という二つの分野で力を発揮していく姿に驚きました。
連載エッセイで紹介されているピアノソナタ作品3第3楽章は、北欧の雰囲気が溢れる作品。わたしの好きな1曲です。

エッセイ「エルフリーダ・アンドレー陽の当たらなかった女性たち11 by石本裕子」は、こちらのページ

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WANサイトに連載のエッセイからうまれたコンサート 「陽の当たらなかった女性作曲家たち」ピアノコンサート

ピアニスト石本裕子(ハンガリー在住)さんが、一年に渡りWANサイトで掲載したエッセイ「陽の当たらなかった女性作曲家たち」。
男性優位社会の影で陽の目を浴びてこなかった才能豊かな女性作曲家を取り上げ、エピソードともに石本裕子さん自身による楽曲の演奏を発信してきました。
その作品の数々からプログラムを構成しピアノコンサートを開催します。
石本さんの一時帰国に合わせて日本各地で開催するコンサートです。この機会にぜひ!

演奏予定の女性作曲家
セシル・シャミナーデ(フランス)、クララ・シューマン(ドイツ)
エイミー・ビーチ(アメリカ)、シンキアーナ・ゴンザーガ(ブラジル)
エンマ・コダーイ(ハンガリー)、金井喜久子(日本)他

ツアースケジュール
【盛岡市】2017年7月25日(火)午後3時
     プラザおでって

【新潟市】2017年7月29日(土)午後1時30分
     東区プラザ 音楽練習室

【高知市】2017年12月16日(土)午後1時30分
     こうち男女共同参画センター「ソーレ」

【名古屋市】2018年1月13日(土)午後1時30分
      名古屋西文化小劇場

【四日市市】2018年1月14日(日)午後1時30分
      四日市市地域総合会館あさけプラザホール

問合せ:「陽の当たらなかった女性作曲家たち」コンサート実行委員会
womenpiano★gmail.com(★を@に変えてください)

<石本裕子 プロフィール>
札幌生まれ。NYジュリアード音楽院にてバルトークの高弟ジョージ・シャンドール氏に師事。
バルトークを初め、ハンガリー作品を数多く学ぶ。
東京にて桐朋学園短期大学部の講師を10年務める。西武主催の「ジュリアードの仲間たち」室内楽シリーズを主宰。
ロンドン交響楽団との競演。2003年よりハンガリーブダペスト在住。
CD「My Favorite」はハンガリー国立放送にてラジオ放送される。
CDのバルトーク作品がハンガリー映画「君の涙ドナウに流れ」に起用される。
毎年夏は「ハンガリー音楽セミナー」を、ピアニスト・リスト音楽院教授のヤンドー・イェヌー氏とともに
日本人学生の指導に当たる。
WANサイトにてエッセイと作品音源「陽の当たらなかった女性作曲家たち」を連載、
この5月より第2シリーズが始まりました。

「陽の当たらなかった女性作曲家たちⅡ-1」

「陽の当たらなかった女性作曲家たちⅡ―2」

★認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク WAN基金助成事業
盛岡会場のちらし、新潟会場のちらしは、こちらからダウンロードできます。↓↓↓