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お化粧をめぐる3つの謎    マダム・ルーズ

2009.12.03 Thu

 若かりし頃、マダム・ルーズは化粧をしたり服を替えたりしたら大変身ができるのかと思っていました。化粧さえすれば、明日は吉永小百合さんみたいになって、明後日は松田聖子ちゃんみたいになれるのかと。もっと言えば、明日はシシィことエリザベート・ハプスブルグみたいになったり、明後日はマリリン・モンロー、その次の日はオードリーヘップバーンになったりできるなら、すごく楽しいだろうなあ、と思っていたわけですね。(基本、妄想少女でしたから・・・)
 
 しかし、せっせと化粧をして、美貌5割増、いや10割増しになったところで、所詮、小林幸子さんや岩下志麻さんのようなキツネ系美女(の方向)にしかなれない・・・ということにハタと気づいて以降、「つまんないなー」と思ってしまったのでした。
たいして変わらないなら、いいや、自分のそのままの顔で。 というわけで、マダム・ルーズほとんど(限りなく「全く」ですが、たまに口紅くらい塗ったりするので「ほとんど」と表現しておきましょう)お化粧しません。UVカットの下地も塗りません。(紫外線でトラブルがおこる可能性はありますが、化粧品が原因でトラブルがおこる可能性はありません。)日々のお手入れとしては、化粧水もクリームもつけません。40ン才ですから、もちろん寝不足がつづいたりすると、「うわー、お肌がたるんで、しみだらけだー!」と鏡を見て愕然とする時もあります。起きぬけに鏡の前に立つと、「ひえー、鏡の中に女のおじさんがいるー!」と思うこともしばしばあります。が、たまに美容室で化粧してもらう(どうせやるなら、しっかりやりたい私)と、「ベースがよくのびますねえ」と感心されるので、「ま、いいか」と立ち直ったりもするわけです。

 さて、そんなマダム・ルーズ、化粧をめぐっての世の言い分(?)には納得がいかないことがあります。お化粧をめぐる三つの謎。

 ひとつは、電車の中での化粧をめぐる世の風潮。電車の中でお化粧する若い女性に対する非難がさっぱり理解できません。マダム・ルーズは電車の中でお化粧する若い(若くなくてもいいんだけれど)女性を見るのがけっこう好きです。揺れる電車の中でアイラインを引いている女の子をみると、純粋に「すごいなあ!」と思ってしまいます。あれ、手が滑ってあらぬ方にアイラインが伸びていったらどうなるんだろう?と思うと、目が離せなくなります。じーーっと見ていて、化粧している女の子と目があうと、ちょっと恥ずかしい・・・。

 やってもやらなくてもそんなに変わりがあるわけじゃないのに、一生懸命にお化粧に励む姿をみると、「かわゆいなあ」と思ってしまいます。「一生懸命な姿ってかわいい!」のに、非難する方は何が不満なの?って思っちゃうんです。

 もうひとつは、「お化粧をしないなんて失礼よ!」というものです。最近、会合であった女性に「ごめんなさいね。今日はお化粧していないのよ。失礼なことは分かっているんだけれど」って言われたことがあって、「へ?化粧しないと周りの人に失礼なの??」って本当にびっくりしたのでした。記憶をたどっていけば、娘時代、いわゆる一流大学に通っていた友達が化粧をしないことに対して、そのお母さんが「化粧をしないのは傲慢のしるしよ。少し勉強ができると思って!」と非難したという話があったのですが、それに通じるものがあるのでしょうか?

 化粧をしないくらいで傲慢と言われたり、失礼と言われたり、大変ですなあ・・・。

 でもさ。マダム・ルーズの同僚の男性陣、みんなお化粧していないよ。男性はお化粧していなくても傲慢とも失礼とも言われないのに、なんで女性は言われるのん? そんなんあり?「理由を200字以内で述べよ」って気分でした。

 みっつめの謎としては、「化粧はしていないようにするのがいい」という風潮があるらしい、ってのもよく分からないです。出張で韓国へ行って、お定まりのお土産としてBBクリームのお店に行った時、「つけているかどうか分からないんです!」と宣伝されていました。同僚(男性)一同「つけているかどうか分からないものをどうしてつける必要があるんだ??」と首をかしげてしまいました。私にも分からん・・・。

 シミがあろうが、たるんでいようが、眉毛が少々もじゃもじゃであろうが薄かろうが、私は私じゃん。ってのじゃダメなんでしょうか?・・・・つくづく謎です。

タグ:ファッション