シネマラウンジ

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旧ソ連映画特集(9月17日~23日)ピックアップ① 「鶴は翔んでゆく」(1957)

2011.09.01 Thu

スターリン時代にはありえなかった、銃後のロシア人女性の視点からみた第二次大戦は?

 〈雪解け時代〉ならでは

 「鶴は翔んでゆく」(ミハイル・カラトーゾフ監督/ソ連/1957年)

第二次世界大戦前夜のモスクワ

愛し合う一組の恋人たち、ボリスとヴェロニカ

しかし、ソ連参戦によって、運命は一転する

愛する人は、恋人を残し、志願兵として、自ら戦地へ

残されたヴェロニカに、次々、災難がふりかかる

恋人の従兄弟に貞操を奪われ、やむなく妻となりながらも

彼女は、愛する人の生還を待ち続ける・・・

 

戦後12年を経た1957年、〈雪解け時代〉を背景に反戦メッセージをうちだし、ソ連初のカンヌ国際映画祭グランプリ受賞作となる

≪みどころ・ききどころ≫

ぼくの大切な人 誕生日おめでとう

この日、君はこの世に生を受けたんだね

君のもとを離れるのは辛いよ

けれど、こうするしかない

戦争だから 行かねばならない

僕らの大地が死で覆われようという時に、これまでどおり日々楽しく暮らすわけにはいかないから

僕らはこれからまた幸せになれるよ

 ーボリスの残した手紙より―

(この手紙をヴェロニカがどこで見つけるか、みどころのひとつ)

待つわ。 人はつねに希望をもたなくちゃ

 ―ヴェロニカ―

参考文献: 佐藤千登勢 『映画に学ぶロシア語――台詞のある風景』(東洋書店、2008年)

上記の二人の台詞も同書より引用させていただきました。アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.

100年のロシアPartⅡ 旧ソ連映画特集(9月17日~9月23日)よりアップリンクにて

上映スケジュール:

9月17日(土)~9月23日(金・祝)

アップリンク・ファクトリー 詳細はこちら

東京都渋谷区宇田川町37-18トツネビル1F

JR渋谷駅ハチ公口から北西へ徒歩10分

TEL.03-6825-5502

 協力:ロシア文化フェスティバル/ロシア映画社

企画/パンドラ 詳細はこちら

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(keiko kawaguchi @cinema-wan)








カテゴリー:新作映画評・エッセイ

タグ:映画 / ロシア / 旧ソ連