2011.06.01 Wed

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きみ、ひとりじゃない

訳者など:デボラ エリス ()

出版社:さえら書房

 大人社会によって過酷な状況に置かれた子どもの姿を描き続けるデボラの新訳です。  イラン人のアブドゥル、ロマのロザリア、ロシア人のチェスラブ。  三人はそれぞれの過酷な事情で(それは物語途中で明かされていきます)バクダッド、ベルリン、モスクワから逃げて、フランスの西の港町カレーに来ています。不法移民でもある彼らは、イギリスへ密入国させる同じ船に偶然乗り込み知り合います。  手引きする男は、そのあまりにむごいやり口のため、海へと捨てられ、最後に残ったのは彼ら三人と男の甥であるイギリス国籍をもつ少年の四人。  でも、人間不信に陥っている三人は互いを信じず、トラブルの連続です。  彼らはイギリスにたどりつけるのか?   描きたいことがあふれすぎて、言葉が説明に置かれすぎですが、生き残っていこうとする彼らの人間としての欲望と誇りは、すごいです。

カテゴリー:人権 法律 政治 / くらし 衣食住 / こども 教育 / 平和 戦争 / 家族 / ひこ・田中の、 子どもの本イチオシ

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