国連から、情報提供の要請があります。

***(2月4日追記)***
締め切りは3/30で、国連・極度の貧困に関する特別報告者より、経済成長を超える貧困の根絶(Eradicating poverty beyond growth)に関する情報提供の依頼が出ています。 国連人権委員会が、最終的には2026年6~7月に貧困根絶のロードマップとして取りまとめるために参照されます。
https://www.ohchr.org/en/calls-for-input/2025/call-submissions-roadmap-eradicating-poverty-beyond-growth
分野は「社会保障と社会サービス」「労働政策とケア経済」「経済システムを変える」「気候・環境・資源」「交易・金融・貸付および世界の連帯」の5分野となっており、貧困に関連する課題はいずれかに関連付けられる形になっています。

以下は、経験者としての私のコメントです。
事実とエビデンスに基づき趣旨に沿ったレポートであれば、短いレポートでも必ず「出さないよりマシ」です。
国連公用語のいずれかである必要性は、日本語話者にとっては障壁ですが、AI翻訳にかなり助けてもらえます。
かなりの労力は必要ですが、コツをつかめば簡単で、チャレンジされる方が増えていくことを願っています。
***(2月4日追記、ここまで)****

(以下、1月23日掲載分)
日本はたいへんジェンダー・ステレオタイプの強い国であり、同委員会が昨年10月に行った日本への定期審査でも、ステレオタイプが女性を貧困にしていることへの注目がありました。
この情報提供は、2月半ばの会期での議論に反映されます。また、レポートを送ればスピーチ(現地参加できないならビデオでも)の機会もあります。

いずれも、日本語で書いて提出するわけにはいかない点は障壁になります。また、2.はレポート提出前の手続きが意外に面倒です。
しかしながら、やってみる価値はあることは請け合います。

1. 極度の貧困に関する国連特別報告者が、福祉と支配に関する情報提供を求めています。締め切りは2025/2/15。

https://www.ohchr.org/en/calls-for-input/2025/call-submissions-thematic-report-un-general-assembly-welfare-and-control?utm_source=brevo&utm_campaign=InBrief_January%202025&utm_medium=email

福祉がしばしば支配と一体化してしまいがちであることを実感しておられる方は、多いことと存じます。
「極度の貧困」の意味するところは絶対的貧困ではなく、日本でいう要保護状態や準要保護状態(≒住民税非課税)も含まれます。

2. 国連女性差別撤廃委員会が、ジェンダー・ステレオタイプに関する情報提供を求めています。締め切りは2025/2/10。

https://www.ohchr.org/en/events/days-general-discussion-dgd/2025/half-day-general-discussion-gender-stereotypes