2011.06.01 Wed

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わたし、ぜんぜんかわいくない (単行本)

訳者など:クロード・K・デュボア ()

出版社:ポプラ社

 タイトル通りに思い込んでいる女の子のお話です。  その心の細かな動きを、デュボアは丁寧に、丁寧に描いていきます。  ほんとうに、優しく、包み込みながら。  外見がかわいいかかわいくないか、美しいか美しくないか。もちろんその基準は時代や文化によって変わりますが、いつの時代であっても、かわいいや美しいの方が有利であるのは間違いありません。  かわいいや美しいの方が持てるのです。  それを、いくら内面が大事だと言っても、実際それで落ち込んでいる子どもには説得力がありません。嘘ではないにしろ事実ではありませんから。  その辺りもこの作品は描いています。  まあ、落ち着くところに落ち着きはしますが、それは彼女が父親を信頼しているからなんですね。  そこ外さないように読みたいです。

カテゴリー:女性学 フェミニズム / 人権 法律 政治 / こども 教育 / ジェンダー セクシュアリティ / 家族 / ひこ・田中の、 子どもの本イチオシ

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