2011.06.12 Sun

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コブタのしたこと

訳者など:ミレイユ ヘウス ()

出版社:あすなろ書房

 引っ込み思案のリジーは学校でも友達がいません。そんな彼女の前に現れたのが、小太りで自らコブタと名乗る女の子。まるで引きずられるようにしてリジーはコブタと友達になるのですが、コブタは人に悪意を持って接することしかできない子どもでした。  コブタは、リジーの「友達」として、リジーをバカにしている男の子たちを懲らしめようと提案しますが、その内容はシャレにならないものでした。でも従ってしまうリジー・・・・・・。  かなりきつい物語ですが、コブタが何故そんな性格であるかや、リジーの心の揺れ具合など細かな部分が具体的にではなく背景として巧く描き込まれているので、リアルに読めます。  日本の子どものが抱えている状況とは少し違いますが、子どもが何か問題を抱えてしまった時の心細さや不安は同じですから、読んでもらえれば共感度は高いでしょう。

カテゴリー:こども 教育 / 文学 エッセイ 評論 / セクハラ DV 暴力 / ひこ・田中の、 子どもの本イチオシ

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