ぼくたちはなく
2011.06.23 Thu
ぼくたちはなく
訳者など:内田 麟太郎 ()
出版社:PHP研究所
内田の詩集です。第一章が「泣く」で二章が「笑う」ですから、もちろん内田のメッセージは「泣く」から「笑う」です。「泣く」があって、「笑う」がある、だから今は泣いても、死んではだめだよ、があります。 小難しい詩は一つもありません。授業で「詩人はここで何を言いたかったのか?」なんて下らない質問を教え手が出来ないように、そのまんまの言葉が並んでいます。設問を立てないとわからないような詩を、詩人が書きたいはずはないですもの。もしいたら、その人は詩人ではなく言葉で気持ちを隠そうとしている人です。 この詩集は子どもに向けて作られていますから、大人は内田の側から詩を眺めるようになっています。その辺りの佇まいも内田らしい。
カテゴリー:ひこ・田中の、 子どもの本イチオシ
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