2011.06.24 Fri

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マグロをそだてる

訳者など:江川 多喜雄 ()

出版社:アリス館

 日本人のマグロ好きは、本当にマグロを好きなのではなくて、日本人はマグロ好きと、みんなが思い込んでいるだけだと私は思っていますが、それはともかく、近畿大学のクロマグロ完全養殖まで、32年の歩みを描いています。すでに成功している魚の養殖も参考にはしたのでしょうが、いやあ、これほど手探り状態から始まったとは思ってもいませんでした。  まずヨコワ(クロマグロの子ども)を捕り、それを育てるのが大変。クロマグロは肌が弱いので手で触るだけで死んでしまうということもわからない所からのスタートです。死ななくなるまで4年。そして大人になったクロマグロが卵を産むまで5年。孵った稚魚を育てて生け簀に放しても死んでしまう。また試行錯誤。  研究の面白さと大変さと喜びが伝わります。

カテゴリー:こども 教育 / 環境 グローバル / ひこ・田中の、 子どもの本イチオシ

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