ひこ・田中の、 子どもの本イチオシ

くまのごろりん まほうにちゅうい (おはなしトントン)

2011.06.24 Fri

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くまのごろりん まほうにちゅうい (おはなしトントン)

訳者など:やえがし なおこ ()

出版社:岩崎書店

 水車小屋に住んでいるクマのごろりんくん、ありをからかったために、魔法をかけられ、ありより小さな体に。  大好きな蜂蜜を運ぶハチも大きい大きい。  どうしましょう。悲しいごろりんくん。  果たして魔法を解く方法は?  流れとしては、スムーズな物語です。  何か事件が起こり、みんなの協力によって、そこから元の状態へ戻すことで、幼年の子どもを安心させるというパターンです。  でも、本当に、元に戻すことだけが子どもを安心させるのか? と考えてみるのも大事だと思います。  せっかくありより小さくなったのだから、それを戻すことの傾注するよりも、蟻より小さなくまの視点で色々展開してもおもしろかったのでは?  力関係が変わることで見えてくる大切なものは、幼年でもわかりますよ。  そこが残念。

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