2011.07.03 Sun

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おめでとう

訳者など:広松 由希子 ()

出版社:講談社

 もたいの一枚画「おめでとう」(1956)を、広松が分割して、絵本化。  なるほど。こうした二次創作もあるのだ。  群像画は、群像であることに意味があるのは、様々な絵画で明らかでしょうが、例えば、ピーター・ブリューゲルの多くの画の面白さを伝えるには、個々の細かなシーンを語ることが必要でもあります。  この作品は、もたいが込めたそれぞれの「ありがとう」を、広松が細心の注意を払って伝えようとしているわけです。  実際、眺めていると、もたいの力がより鮮明になってきます。  危険な方法であることもまた確かですが、腕の良い人なら、効果はあるのです。

カテゴリー:ひこ・田中の、 子どもの本イチオシ

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