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NHK教育ハートをつなごう告知 ヒデコ@ベロ亭

2011.02.16 Wed

今日は、ベロ亭の二人から、とっておきのお知らせです。
実は、NHK教育テレビの、『ハートをつなごう』で私達が紹介されます

本放送 2月21日(月)、22日(火) 20:00~20:29
再放送 2月28日(月)、3月1日(火) 12:00~12:29
ゲイ・レズビアン特別編ということで、2夜連続で放送されます。

先日、HNKの『ハートをつなごう』のスタジオに行って、
私たちの番組のVTRを見てきました。
五十数分のVTRでは、たっぷり紹介されているようでもあり、
えつ、もう終わりっていう感じでもありました。
というのも、私たちは、二夜分をいっぺんに見たということもあるのですが。

とても不思議な番組になっていましたよ。
レズビアンマザーとして、ケイコとヒデコが登場して
私たちに育てられた、子どもたちといっても
もう大人ですが…、が紹介され、親についてしゃべったりします。

すごく普通の私たち二人の日常が紹介されたり、
キャラバンの様子もあり、息子の個展で家族が集まったりする様子とか
これまで、セクシャルマイノリティーの番組では余り縁のなかったシーンが
家族の要素や形として紹介されます。
ホントは、35年間の私たちの時間としては、ホンの一部なのですが。

それから、この番組ではもうひとつ、私たち家族が向き合った悲しい事実が紹介されます。
2008年秋に、「限りなく事故に近い自死で」亡くなった娘、のえがその生きがたさや人とのコミュニケーションのあり方で苦しんでいたこと。それが、「発達障害のひとつである自閉症」と診断されつつあったこと、などが語られます。
そして、のえ亡き後に、私達が、のえの部屋を再現した「のえルーム」を、大阪に1年間と期間を区切って、開き、その大切な場所で、「うたうたい」だったのえの唄を聴いたりしながら、のえの友人や私たち家族がのえへの思いを分かち合う姿も映し出されます。

これでもか、というほど、丁寧に、あっちへこっちへと行きつ戻りつしながらの取材で、ディレクターとコミュニケーションを重ね続けた二年余り…カメラを回しだしてからは一年半ですが…。そうして、〈Tokyo Superstar Awards〉でメディア賞を受賞したNHKのハートをつなごうの番組の最新作となるのですが。
見てくださる人に、何が映し出されていくか、私たちにも想像ができないところがあります。録画したりしてホントに見てみてください。そして、あるいは素朴に、あるいは率直に、どんな気持ちがしたかなど、伝えていただけたら嬉しいです。

私たちは北陸のきわめて古い家族の考え方が充満している地域に住んでいます。ですから、この番組の取材を、とても大きな決意で受けました。心温まる感想、力いっぱいのエール、忌憚ないご意見等を聞かせてもらえることが、私たちのより誠実で、より正直で、よりオープンな生き方へと、私たちをごく自然と導いてくれることになればと、祈る思いです。
また、同時に、この番組の更なる存続のために、『NHK教育ハートをつなごうゲイ・レズビアン特集』のホームページなどにもメールなど送ってね。

人生、今でなければいつ、という機が満ちるときってありますよね。余りにも遅い機だったかもしれないけれど、でも、いつだって、どこでだって、生きている限り、遅すぎるということはないはず、そう信じて、あなたにこのお知らせを、心の底から発信する私たち二人です。

あつい思いをこめて。

2010年2月3日夜 ベロ亭にて
ケイコ・ヒデコ

タグ:セクシュアリティ / LGBT