2013.05.17 Fri
このたびシンポジウム「NPOのチカラ2013」が愛知県で開催されるので愛知県東三河地方の話題をひとつ。
NPOって何?NPOでどんなことできるの?NPOに関する私の疑問のあれこれに生き方でもって答えてくれるのが豊橋でNPO法人を運営する内藤節子さん。愛知大学ではこの春から非常勤でNPO論を教えています。
長年勤めた職場を早期退職して大学院に入るや、NPO法人「手しごと屋豊橋」をたちあげ、まずは女縁でつながっていた仲間に「趣味が仕事になる」楽しさを提供しはじめたのが2006年のこと。「手しごと屋豊橋」では手芸教室の講師をしている78歳の高柳さんを中心に裁縫部門では着物から洋服を作ったり、端切れなどで作った小物を売ったり、料理が得意な仲間たちは玄米菜食ランチを安価で地域に提供したりしてきました。地元小学校の特別支援学級の生徒さんたちとの交流会や、エンディングや自彊術などの講座を企画したり、助成金を申請したり、様々な人たちの居場所づくりをコーディネートするのが内藤さんの仕事。内藤さんは、そうした活動の傍ら大学院で学んでいたときも興味・関心はNPO法人にありました。修士論文のテーマには愛知県の介護NPOを選び、事業型福祉NPO法人に雇用問題の側面から光をあてました。この研究の成果は『女性学年報』29号でも一部読むことができます。
活動拠点を移した2011年3月、内藤さんは、NPO活動や研究を通じて知り合った介護NPOを運営する諸先輩に学んだノウハウを生かしたい、もっと地元の福祉に貢献したい、女性の働く場を作りたいと、長年のそんな熱意をもって、デイサービス 手しごと屋老津を立ち上げました。その年の夏、NPO立ち上げの苦労からか救急車で運ばれるほどの大事件がありましたが、今ではすっかり回復し、今まで以上に活躍しています。この春デイサービスの会計年度も第3期目を迎えました。利用者も順調に増えています。内藤さんたちの日々の活動についてはブログをご覧ください。(石河敦子)
★これまでのWAN総会シンポ実行委員会だよりは、
こちらから→http://net.wan.or.jp/may/
カテゴリー:ウィメンズアクションネットワーク