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第25回 東京国際女性映画祭 / 東京国際映画祭

2012.10.17 Wed

第25回 東京国際女性映画祭:フィナーレ


「日本の女性監督の輩出」を目標に1985年から続いた東京国際女性映画祭は今回で閉幕、フィナーレに3作品が上映されます。

日時:10月21日(日)11:00〜19:00
会場:セルバンテス文化センター東京/オーディトリアム
料金:1000円

上映プログラム

11:00 ひまわりと子犬の7日間(平松恵美子/日本/2012年/117分)
実話にもとづいたドラマ。産んだばかりの3匹の子犬とともに捕獲された母犬の行動が、動物管理所の職員の心を動かす。山田洋次監督作品の助監督・共同脚本家をつとめてきた平松恵美子の監督デビュー作。

14:15 100年の谺(こだま)—大逆事件は生きている(田中啓/日本/2012年/90分)
明治44年、社会主義者・無政府主義者が激しい弾圧を受けた「大逆事件」。その犠牲者たちは何を考え、何をしようとしたのか? 国家と司法、国家と人権、国家と私たちを考えるドキュメンタリー。

17:00 そしてAKIKOは…AKIKOーあるダンサーの肖像Ⅱー(羽田澄子/日本/2012年/120分)
日本のモダンダンスの第一人者アキコカンダが、昨年9月、75歳で世を去った。東京国際女性映画祭の幕開きを飾った前作から27年、羽田澄子監督が敬愛するアキコの死を深く悼み、すべてをダンスに懸けて踊りつづけたその人生を伝えるドキュメンタリー。
東京国際女性映画祭 WEBサイトより)

第25回 東京国際映画祭


今年で25回目を迎える東京国際映画祭
9日間に109作品が上映されます。

期間:2012年10月20日(土)〜10月28日(日)(9日間)
場所:TOHOシネマズ 六本木ヒルズシネマート六本木COREDO室町日本橋三井ホール

 *おすすめの作品*

マリー・アントワネットにわかれを告げて
(監督:ブノワ・ジャコー/2011年/100分/フランス・スペイン)

日時:10/22  17:05 – 19:00
会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ Screen2
料金:¥1800(税込)

フランス革命まっただ中、王妃マリー・アントワネットの朗読係の少女シドニーは心酔する王妃からギロチン台に送られる王妃の親友ポリニャック夫人の身代わりになることを命じられる。宮殿のきらびやかなセットや豪華な衣装を眺めていると子どもの頃お姫様になりたかったことを思い出す。けれど大人になるにつれて現実に気づく。革命が起きたり愛する人に裏切られたり、お姫様もいろいろと楽じゃない。だから今はこっそり覗き見するだけで十分だ。スクリーンのこちら側、真っ暗だけど極めて安全な客席から。(703)

マリーゴールド・ホテルで会いましょう
(監督:ジョン・マッデン/2011年/124分/イギリス・アメリカ・アラブ首長国連邦)

日時:10/21  13:45 – 15:49
会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ Screen2
料金 ¥1800(税込)

監督は『恋におちたシェイクスピア』のジョン・マッデン。現役をリタイアし第二の人生をインドで送ろうとリゾートホテルに集まった主人公と6人の男女がそれぞれの事情をかかえながらも刺激的な異文化の中で新しい一歩を歩み出していく。最近、誕生日を迎えて“高齢者”の仲間入りをした母と一緒に観にいきたい。この映画を観て元気になるべきはシニアだけではない。いずれシニアになる私たちにも活力を与えてくれる。(703)

のぼうの城
(監督:犬童一心、樋口真嗣/2011年/145分/日本)

日時:10/23   18:25 – 21:25
会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ Screen7
料金 ¥1800(税込)

本来ならば昨年の秋に公開される予定だったが、城を水攻めにするシーンがあることから東日本大震災の被害状況に配慮して延期され1年後の今年ようやく公開となった。確かに繰り返しテレビで流されていたあの光景を思い起こす人もいるだろう。しかし“でくのぼう”の“のぼう様”こと成田長親を中心としたチーム忍城の面々が、城を取り囲む二万の大軍を相手に力を合わせて奮闘する姿をこそ見てほしい。(703)


ハンナ・アーレント
(監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ/2012年/113分/ドイツ)

日時:10/21 11:00 – 12:49・10/26 16:15 – 18:04 (2回上映)
会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ Screen6
料金 ¥1000(税込)

『イェルサレムのアイヒマン―悪の陳腐さについての報告』の著者ハンナ・アーレントが、元ナチ高官のホロコーストにおける責任を問う裁判を傍聴し、その傍聴記事がバッシングにあうという内容。この作品が「原発再稼働」をめぐる人々に重なるように私には思える。さまざまな立ち場の方に見ていただきたい。(marisu)

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(703+marisu)

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