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【展覧会】「丸木俊展:「女絵描き」がゆく,モスクワ,パラオ,そして原爆の図」一宮市2012年11月25日まで

2012.11.09 Fri

今年、生誕百年を迎えた丸木俊さんの展覧会が各地で行われています。戦時中描かれた初公開の作品も出品されており、必見です! 私もさっそく見てきました。三岸節子さんの作品もお見逃しなく!(mechanko)

展覧会名:「丸木俊展:「女絵描き」がゆく、モスクワ、パラオ、そして原爆の図」

場所:一宮市三岸節子記念美術館

http://s-migishi.com/tenran/index_2.html

■三岸節子美術館のHPより引用―――

洋画家 丸木俊(旧名 赤松俊子、1912-2000)の生涯の作品と波乱に富んだ人生を紹介する展覧会です。丸木俊は、北海道雨竜郡秩父別町のお寺の長女として生まれ、旭川の女学校を卒業後、上京して女子美術専門学校で洋画を学びました。

卒業後は代用教員となりますが、1937年に通訳官の一家の家庭教師としてモスクワに渡り、また1940年には当時”南洋群島”と呼ばれたパラオ諸島などにも滞在して、異国の風俗を描きました。1941年に日本画家の丸木位里(いり)と結婚。1945年の原爆投下後、夫の故郷である広島に入り、のちに共同で「原爆の図」を制作しました。

夫妻は「原爆の図」をもって世界中を回り、その被害を伝えました。一方で、丸木俊は優れた描写力を生かして多くの絵本を手がけ、想像力にあふれた美しい世界は広く親しまれました。

本展では、各時代の代表作や絵本の原画に、約70年ぶりの公開となる南の島の女性たちを屏風に描いた「踊り場」や、南洋或いはモスクワ時代の雑記帳など新たな作品や資料も加えた約110点を展示し、類まれな女性洋画家の生涯と画業をご紹介します。

丸木俊という一人の画家が、人間の深い業を見つめながらも自然や人を愛し、豊かな創造性にあふれた作品を描き続けたそのたくましい歩みを、生誕100年にあたる今年、改めて見直します。

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